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メールマガジン
第41号 原子力委員会メールマガジン 2009年10月30日号

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    @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
           2009年10月30日号
   ☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 伊藤委員からひとこと 口パク
┣ 定例会議情報 米国政府による原子炉供給メーカーの認定
┃        「放射線利用」及び「人材の育成・確保」の政策評価
┃        国際原子力エネルギー・パートナーシップの開催結果
┣ 部会情報等  
┣ 事務局だより 「放射線利用」の政策評価がはじまります
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●メールマガジンや、原子力委員会の活動に関するご意見・ご感想等を、
https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0002.htmlまで、ぜひお寄せくだ
さい。

━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
口パク   伊藤髟F

 北京オリンピックではひとしきり口パクが話題になりました。今日は、かわい
い少女の口パクではなく大の大人の口パクのお話です。

 私は今、ある男声合唱団で歌っています。まだ一年ちょっとの新入生です。こ
の合唱団は今年の夏モーツァルトのレクイエムをある大ホールのお客様の前で歌
いました。この曲は、ダラスで暗殺されたアメリカ大統領J.F.ケネディーの追
悼ミサで演奏されたことでも有名です。約1時間の大曲です。
 私はトップテノールつまり一番高いパートです。何しろ新米です、練習を始め
た頃は、なかなかついて行けず、とんでもない声を出して皆に迷惑をかけてはい
けないということで、自信のない所は口パクで済ますと決め込んでいました。公
演は総勢70人ほどでやりますから、一人くらい口パクでも全体の出来には影響は
無いと思いました。
 しかし一生懸命練習を積んでだんだん歌えるようになってきて、声が出せるよ
うになり、自分がきれいなハーモニーの中に溶け込み、唱っているなと実感した
時、大げさに言えば震えが来るような感動を覚えました。周りの声と自分の声が
見事に調和して空間に広がってゆくのが実感できるのです。合唱に限らず身の回
りには、「口パク」でごまかせるような場合も無いではありませんが、それでは
役目を果たしていないことはもちろん、満足も得られないということを、今更で
もありませんが、改めて納得した次第です。

 気候変動への対応として今世界中で原子力発電への期待が高まっています。原
子力発電の拡大と共にウラン濃縮や、使用済み燃料の再処理需要の拡大も当然予
想されますが、これらの技術や施設などが平和利用以外の目的に使われないよう
如何に管理してゆくか、つまり核不拡散を如何に担保するか、が極めて重要な課
題となっています。
 日本は、非核兵器国として唯一ウラン濃縮施設も使用済み燃料の再処理施設も
持っています。核不拡散の面で日本の果たすべき責任が重いことは当然として、
更に国際貢献も積極的に行うことが、従来以上に求められると思います。不協和
音は論外ですが、「口パク」ではない実効ある貢献が求められると思います。

 このような状況の中で、今週から来週にかけて、ロシアに出張します。モスク
ワで開かれる国際会議で放射性廃棄物の管理と核燃料サイクルに関する日本の原
子力政策について講演を行うと共に、ロシアがウラン濃縮の国際供給保障サービ
スの拠点として提案しているアンガルスクウラン濃縮施設などを訪ね、実態を視
察すると共に意見交換する予定です。
 講演では、日本の核不拡散政策の実態につき、よく説明してきたいと思ってい
ます。

●次号は近藤委員長からのひとことの予定です!


━・・・━━ 定例会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━
●10月20日(火)第39回定例会議の概要は以下のとおりでした。

・米国政府による原子炉供給メーカーの認定について(株式会社 東芝)
<主なやりとり等>
 株式会社東芝より、同社が米国規制の要求を満足し米国型ABWRを供給する
のに必要な技術的能力と適性を有しているとの結論が、米国原子力規制機関(N
RC)の審査において得られたことについて報告がありました。
 委員より、NRCの厳しい審査を通ったことは素晴らしい、今後国際的に展開
していく際に大きな力になるのではないか等のコメントがあったほか、今後の国
際展開をどう考えているかについて等の質問がありました。

・原子力政策大綱に示される「放射線利用」および「人材の育成・確保」に関す
る政策の評価について
<主なやりとり等>
 原子力政策大綱に示される「放射線利用」と「人材の育成・確保」に関する政
策の評価に着手することが決定されました。その際、これまでに行われてきた他
の分野の評価は、基本的に原子力委員会政策評価部会において評価が行われてき
ましたが、「放射線利用」及び「人材の育成・確保」については定例会議の場で
様々な取組を把握してきたことなどから、原子力委員会において政策の妥当性を
評価することとなりました。


・近藤原子力委員会委員長の海外出張について
<主なやりとり等>
 10月23日に北京で開催される第3回国際原子力エネルギー・パートナーシップ
(GNEP)執行委員会会合(閣僚級)に出席し、海外の原子力関係要人との意
見交換を行うため、近藤原子力委員長が10月22日〜24日に中国へ出張することに
ついて、事務局より説明しました。
 委員より、今回のGNEP執行委員会会合において進展が期待される議題や、
GNEPで日本がどんな役割を果たせるかについて質問がありました。

※資料等は以下のURLでご覧いただけます。
 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2009/siryo39/tei-si39.htm



●10月27日(火)第40回定例会議は津村内閣府大臣政務官の臨席の下、開催され
ました。概要は以下のとおりでした。

・日本原子力発電株式会社東海発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)
について(答申)及び日本原子力発電株式会社東海第二発電所の原子炉の設置変
更(原子炉施設の変更)について(答申)
<主なやりとり等>
 第30回定例会議において経済産業大臣より諮問のあった東海発電所等の設置変
更許可申請について、同申請が平和利用等の基準に適合しているという経済産業
大臣の判断は妥当、とする経済産業大臣宛ての答申案が決定されました。
 その後、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第24条の規定
に基づく審査項目である「平和目的」の判断基準や、設置許可がされた後も施設
の保障措置や核物質防護について継続して確認していく仕組みについて、意見交
換がありました。

・国際原子力エネルギー・パートナーシップ(GNEP)の開催結果について
<主なやりとり等>
 10月23日に北京で開催されたGNEP執行委員会会合と前後に行われたバイ会
談の結果概要について、事務局及び近藤原子力委員長より報告がありました。
 委員より、米国により出されたGNEPの活動見直しの提案とその背景等につ
いて質問があり、意見交換がありました。

・伊藤原子力委員会委員の海外出張について
<主なやりとり等>
 伊藤原子力委員が10月29日にモスクワで開催される国際会議AtomEcoに出席し、
パネルセッションにおいて講演を行うと共に、アンガルスク国際濃縮センター及
びチェルノブイリ原子力発電所の視察、原子力関係者との意見交換を行うため、
10月28日から11月4日にロシアとウクライナへ出張することを伊藤原子力委員及
び事務局より説明しました。

※資料等は以下のURLでご覧いただけます。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2009/siryo40/tei-si40.htm


●次回は11月10日(火)に開催します。議題は11月6日(金)に公表の予定です。


●定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。定例会議は通常毎週火曜午前、霞ヶ
関の合同庁舎4号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や配布
資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。


━・・・━━ 部会情報等 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━

●原子力委員会には調査審議組織として専門部会や懇談会等が設置されています。
これらの部会や懇談会等は原則として公開しており、どなたでも傍聴できます。
開催案内や配布資料はすべて原子力委員会ホームページでご覧いただけます。


+-+-+-+-+-+-+ 事務局だより +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
「放射線利用」の政策評価がはじまります

 10月20日の原子力委員会定例会において、原子力政策大綱に示されている「放
射線利用」及び「人材の育成・確保」の政策評価を行うことが決定されました。
幸いにも、「放射線利用」の政策評価の事務局の一員となりましたので意気込み
を少し。
 少し前ですが、「放射線利用の経済規模」について、工業、農業、医学・医療
等の多様な分野での利用の総計として、原子力発電と同等の経済規模との評価結
果が原子力委員会定例会(平成20年4月1日)に報告されました。これだけでも、
国民生活に対する多様かつ多大な寄与をしていることが分かるのですが、その活
躍やありがたみを実感する機会が少ないように思えます。また、放射線を利用し
た技術の中には、他の技術に対して優位性を持つにもかかわらず、放射線に対す
る理解が十分に得られていないため、残念ながら日の目を見ていない技術もある
かと思います。
 そこで、この評価では、事務局としても可能な限り、多様な分野での放射線利
用の活躍に関して勉強するため、さまざまな関係機関をお伺いして、これから活
躍が期待される技術も含め、放射線利用について教えていただき、日常生活を幅
広く支えている放射線について改めて理解を深めたいと思います。また、そのよ
うな情報については、なるべく、皆様にもご覧いただけるように、これからの定
例会等の場において、ご関係者よりご説明いただければと考えております。ご関
係の機関の皆様、よろしくお願いいたします。
(大釜)

●次号配信は、平成21年11月13日(金)午後の予定です。

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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○ご意見、ご感想、ご質問などはこちらへ 
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