前頁 |目次 |次頁

原子炉安全専門審査会(第137回)




第 137 回

 〔日時〕昭和50年5月23日(金)13:30〜17:00

 〔議題〕
 1 審査委員の任命及び調査委員の委嘱について
 2 関西電力株式会社大飯発電所の原子炉の設置変更(1号及び2号原子炉施設
     の変更)に係る安全性について
  3 東京電力株式会社柏崎・刈羽原子力発電所の原子炉の設置に係る安全性について
  4 京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(臨界実験装置の変更)に係る
      安全性について
  5 軽水型動力炉の非常用炉心冷却系の安全評価指針について
  6 発電用軽水型原子炉施設周辺の線量目標値に関する指針について
  7 PWR新型燃料検討会(仮称)の設置について

 〔議事概要〕

 1 審査委員の任命及び調査委員の委嘱について
 事務局から、坂上治郎(お茶の水女子大学教授)、松野久也(工業技術院地質調査所応用地質部長)の両氏について、審査委員としての任命手続きが完了したことの説明及び紹介があり、また、次の各氏については、現在、調査委員として委嘱手続中である旨の説明があった。

 藤家 洋一  (大阪大学助教授)
 松本 元一  (名古屋大学助教授)
 三神  尚   (東京工業大学助教授)
 森内 和之  (工業技術院電子技術総合研究所量子技術部放射線研究室長)
 丹羽 義次  (京都大学教授)
 吉川 宗治  (京都大学教授)
 勝又  護   (気象庁観測部地質課技術専門官)
 佐藤  裕   (国土地理院地殻調査部調査課長)
 伊藤 公介  (工業技術院地質調査所物理探査部主任研究官)
 渡部  丹   (建築研究所国際地震工学部第一耐震工学室長)

 2 関西電力株式会社大飯発電所の原子炉の設置変更(1号及び2号原子炉施設の変更)に係る安全性について
 事務局から、申請内容について説明があり、これについては第119部会を設け審議を行うこととし、委員としては西脇(部会長)、青木、秋山、浜田、望月の各審査委員及び石川、佐藤、斯波、宮園、福田の各調査委員が指名された。
 なお、本件は、通商産業省原子力発電技術顧問会と合同で審議を行うこととした。

 3 東京電力株式会社柏崎・刈羽原子力発電所の原子炉の設置に係る安全性について
 事務局から、申請内容について説明があり、これについては、第120部会を設け審議を行うこととし、委員としては、村主(部会長)、秋山、飯田、大崎、小堀、坂上、竹内、武谷、西脇、浜田、松野、山本、渡辺の各審査委員及び秋山、石田、伊藤、垣見、阪田、斯波、松田の各調査委員が指名され、また、調査委員として、委嘱手続中である伊藤、勝又、佐藤、丹羽、藤家、吉川、渡辺の各氏にも、手続完了の際には、当部会構成委員として、審議されるよう依頼することとした。
 また、本件の審議に当っては、特に、新潟県知事及び柏崎市長から、当該発電所建設予定地の地盤の審査に関する要望書が提出されていることに鑑み、同要望書の内容をも斟酌することとした。
 なお、本件は、通商産業省原子力発電技術顧問会と合同で審議を行うこととした。

 4 京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(臨界実験装置の変更)に係る安全性について
第117部会(弘田部会長)から審議結果の報告があり審議を行った結果、本原子炉の安全性は確保し得るものと認められ、この旨原子力委員会委員長あて報告することとした。

 5 軽水型動力炉の非常用炉心冷却系の安全評価指針について
事務局から、当審査会が、原子力委員会に報告した、「軽水型動力炉の非常用炉心冷却系の安全評価指針について」は、原子力委員会において、当該報告書の内容が妥当であると認めるとの決定がなされたことについて説明があった。

 6 発電用軽水型原子炉施設周辺の線量目標値に関する指針について
 事務局から、原子力委員会が「発電用軽水型原子炉施設周辺の線量目標値に関する指針について」の決定を行ったことについて説明があった。

 7 PWR新型燃料検討会(仮称)の設置について
 内田審査会会長から、関西電力株式会社大飯発電所1,2号原子炉に、17×17型燃料集合体を採用すること等に関する審査を開始するに当り、17×17燃料集合体の基本設計については、PWR新型燃料検討会を設け検討を行う旨の提案があり了承された。
 同検討会構成委員として、武谷(主査)、木村、西脇、三島、望月の各審査委員及び石田、大久保、森島の各調査委員が指名された。
前頁 |目次 |次頁