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原子力委員会(第13回〜第18回)


第13回

〔日時〕昭和49年4月2日(火)14:00〜15:45

〔議題〕
 動力炉・核燃料開発事業団大洗工学センターの原子炉の設置変更(高速実験炉原子炉施設の変更について)

〔審議事項等〕
 1 核融合の研究開発について
 森山原子力委員長から、核融合の研究開発を来年度から飛躍的に進める必要があることから、本委員会の核融合研究開発懇談会において体制問題も含めて検討を早急に行ない、6月頃迄に結論を出すよう要請があった。
 これに関連し、委員会における問題点や稲葉私案のあつかい等も含め意見の交換を行なった結果、今後やらなければならない原子力の研究開発の体制化の一環として核融合について検討することとし、同懇談会で結論を早急に出すことにした。

 2 動力炉・核燃料開発事業団大洗工学センターの原子炉の設置変更(高速実験炉原子炉施設の変更)について
 事務局から、資料「動力炉・核燃料開発事業団大洗工学センターの原子炉の設置変更(高速実験炉原子炉施設の変更)について(答申)(案)」に基づき説明があり、許可の基準の適用について審議を行なった。
 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないと判断し、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお、変更の内容は、放射性廃棄物の一部を日本原子力研究所大洗研究所廃棄物処理施設においても処理を行なうようにし、また、一部施設を増設するものである。

第14回

〔日時〕昭和49年4月9日(火)15:50〜17:05

〔議題〕
 原子力発電所の環境試料の分析研への分析委託に関する調査結果について

〔報告事項〕
 原子力発電所の環境試料の分析研への分析委託に関する調査結果について
 事務局から、資料「原子力発電所の環境試料の分析研への分析委託に関する調査結果について(案)」に基づき説明があり、意見の交換を行なった。

第15回

〔日時〕昭和49年4月16日(火)14:00〜15:40

〔議題〕
 核融合の研究開発について

〔審議事項等〕
 1 原子力委員の異動について
 議事に先立ち、井上委員長代理から、松井明氏の原子力委員再任と宮島龍興氏の原子力委員新任が4月15日付けでなされた旨報告があり、紹介が行なわれた。

 2 核融合の研究開発について
 事務局から、核融合研究開発懇談会の進め方について説明があり、意見の交換を行った。

 3 松井原子力委員の海外出張について
 事務局から、資料「海外出張について」に基づき説明があり、松井原子力委員が4月20日から6日間第1回ウラン濃縮アド・ホック会合出席等のため米国へ出張することを了承した。

第16回

〔日時〕昭和49年4月23日(火)10:30〜11:00

〔議題〕
 日本原子力発電株式会社敦賀発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について

〔審議事項〕
 日本原子力発電株式会社敦賀発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について
 事務局から、資料「日本原子力発電株式会社敦賀発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について(諮問)」、「同設置変更に係る安全性について(案)」および「同設置変更の概要」に基づき説明があり、審議を行なった。
 その結果、原案どおり、原子炉安全専門審査会会長あて安全性について審査を行なうよう指示することを決定した。
 なお、設置変更の内容は、原子炉施設の変更であって、液体廃棄物および固体廃棄物の廃棄施設の増設である。

第17回

〔日時〕昭和49年4月27日(土)10:00〜13:00

〔議題〕
 1 京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(京都大学原子炉の使用目的の変更)について
 2 東京電力株式会社福島第二原子力発電所の原子炉の設置について
 3 動力炉・核燃料開発事業団再処理施設の安全性に関する書類の一部変更について

〔審議事項等〕
 1 京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(京都大学原子炉の使用目的の変更)について
 事務局から、資料「京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(京都大学原子炉の使用目的の変更)について(諮問)」、「同設置変更について(答申)(案)」および「同設置変更の概要」等に基づき説明があり、承認の基準の適用について審議を行った。
 その結果、本設置変更は承認してさしつかえないと判断し、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお、変更の内容は、本原子炉の使用目的に医療照射」を追加することである。

 2 東京電力株式会社福島第二原子力発電所の原子炉の設置について
 事務局から、資料「東京電力株式会社福島第二原子力発電所の原子炉の設置について(答申)(案)」、「同原子炉の設置に係る安全性について」、「同原子炉の設置に係る公聴会陳述意見に対する検討結果説明書」および「福島第二原子力発電所(1号機)環境審査報告書」に基づき説明があり、許可の基準の適用および公聴会陳述意見に対する検討結果について審議を行った。
 その結果、本原子炉の設置は許可してさしつかえないと判断し、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 また、公聴会陳述意見に対する検討結果を原案どおり決定した。
 なお、本設置許可申請の内容は、東京電力株式会社が福島県双葉郡楢葉町および富岡町に商業発電用の原子炉1基を設置するものである。

 3 動力炉・核燃料開発事業団再処理施設の安全性に関する書類の一部変更について
 事務局から、資料「再処理施設の安全性に関する書類の一部変更について(諮問)」および「同書類の一部変更の概要」に基づき説明があり、安全性について審議を行うことにした。
 なお、変更の内容は、放射性廃棄物の廃棄施設のうち、低放射性廃液の海洋放出管の敷設距離を約1Km(先端水深約10m)から約1.8Km(先端水深約19m)に変更するものである。

第18回

〔日時〕昭和49年4月30日(火)14:00〜15:25

〔議題〕
 松井原子力委員の帰朝報告について

〔報告事項〕
 松井原子力委員の帰朝報告について
 松井委員から、第1回ウラン濃縮アド・ホック会合の模様ならびに米国原子力委員会等を訪問した際の模様等について報告があり、今後の対処方針も含め意見の交換を行った。

 

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