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第3回日米原子力会議の開催について



 第3回日米原子力会議は、11月3日(水)および4日(木)、ワシントンで開かれた。
 会議には、ジェームスR.スレシンジャー米国原子力委員会委員長、E.ラルソン原子力委員、ウイルフリッド原子力委員ほか原子力委員会関係者が、わが国からは、有沢広巳原子力委員会委員長代理、山田太三郎原子力委員のほか原子力委員会関係者、外務省関係者が出席し、次の議題について、意見交換が行なわれた後、共同コミュニケを採択して会議を終了した。

議題

11月3日

(1)日米協力の現況
(2)廃棄物処理処分
(3)原子力施設の認可および規制に関する環境問題
(4)軽水炉の安全性

11月4日

(1)食物連鎖における低レベル放射能の蓄積を含めた環境研究
(2)高速増殖炉、新型転換炉および高温ガス炉の開発
(3)高速増殖炉の技術情報に関する交流


1971年日米原子力会議について(共同コミュニケ)

 米国原子力委員会および日本原子力委員会は、原子力平和利用における両国間の協力をレビューするための第3回目の定期会議を本日終了した。
 この会議は、従来、1968年にワシントンで、1970年に東京で開催されている。
 11月3日、4日に開催されたこの会議においては、濃縮ウランの将来の需給、軽水炉の安全性、高速増殖炉および新型炉の開発ならびに放射性廃棄物の処理について広汎な意見交換がなされた。両国代表団は、環境と原子力利用との関係の重要性を認めるとともに、この分野および軽水炉の安全性の分野について緊密に協力を進めることが合意された。
 さらに、高速増殖炉および炉の安全性に関する技術情報の交換を含め、現在の協力活動の状況がレビューされた。また、両委員会が日本の将来の動力炉計画のために必要な濃縮ウランの供給量の増加について話合いを始めることが合意された。
 日本側代表団は、有沢広巳日本原子力委員会委員長代理が代表し、山田太三郎原子力委員が出席した。米国側代表団は、ジェームスR.スレシンジャー米国原子力委員会委員長が代表し、EラルソンおよびウイルフリッドE.ジョンソン両原子力委員が出席した。
 第四回目の会議が東京で開催されるとことが合意された。


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