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第5回「原子力の日」記念行事
中央・地方行事結果について



Ⅰ 講と映画の会

1 第5回「原子力の日」記念「やさしい原子力教室」開催結果

(1)日時 昭和43年10月26日(土)午後1時~4時

(2)会場 厚生年金会館(東京・新宿)

(3)内容 

イ 「原子力平和利用の将来」  科学評論家 相島 敏夫氏

ロ 「米国の原子力教育をみて」 広島県立福山工業高校教諭 真壁 芳夫氏
 (日本原子力平和利用基金による懸賞論文に入賞)

ハ 「原子力とは何か-その原理と利用」
                     日本原子力研究所副理事長 村田 浩氏

ニ 映画「ふしぎな力」

(4)入場者数 約250名

(5)東海村原子力施設見学会
 来揚者のうち希望により、160名を東海村原子力施設見学会に招待した。詳細についてはⅡのとおりである。

(6)主催 科学技術庁、通商産業省、運輸省、日本原子力研究所、動力炉・核燃料開発事業団、日本原子力船開発事業団、日本原子力産業会議  後援 文部省、日本放送協会、朝日新聞社


2 「原子力産業懇談会」の開催

(1)日時 10月29日(火)午後2時~4時

(2)会場 大阪サイエンスクラブ

(3)講演

イ「欧米各国における原子力開発の現状」
             日本原子力産業会議 副会長  松根 宗一氏

ロ「わが国における原子力船の将来」
             日本原子力産業会議原子力船懇談会 会長  進藤 孝二氏

(4)懇談会
  座長 関西原子力懇談会 副委員長  平塚 正俊氏

(5)参加人員
  関西財界、学術団体から80名

(6)午さん会
  雇談会に先だち正午より関西財界を代表する方々を集め、松根宗一氏、進藤孝二氏を囲む午さん会を行なう。 出席者10名。

(7)主催 日本原子力産業会議関西原子力懇談会
  後援 日本原子力学会関西支部


3 その他の講演会

<女川町会場>

(1)日時・会場 10月24日、女川町公民館

(2)講演内容

イ 「原子力発電と安全性について」
                根岸 正男氏(原子力局技術振興課長)
ロ 「放射能海洋汚染の安全管理について」
                佐伯 誠道氏(放医研)
ハ 「原子力と再処理」
                菅野 卓治氏(東北大学)

(3)参加人員 200名
 高校生、主婦、漁民、地主等広い階層におよび熱心な聴講者が多かった。

(4)主催 日本原子力産業会議東北原子力懇談会
  後援 東北電力(株)


<富山会場>

(1)期日 10月26日

(2)会場 富山市第一生命ホール

(3)内容「エネルギー資源と原子力」
                原子力局次長 田中 好雄氏

(4)映画 「陸の孤島を拓く」「原子炉」他1編

(5)聴講者数 221名

(6)主催 北陸電力(株)


<金沢会場>

(1)期日 10月26日

(2)会場 金沢市郷友会館

(3)演題 「原子力の安全性」
                東大教授 都甲 泰正氏

(4)映画 富山会場と同じ

(5)聴講者数 170名

(6)主催 石川県


<志賀町会場>

(1)期間 11月3日~4日

(2)会場 石川県羽咋郡志賀町公民会

(3)講演 「日本の原子力発電とその将来」
                日本原子力産業会議 早川 淳一

(4)参加人員 100名

(5)主催 石川県志賀町
  後援 石川県、北陸電力(株)


<岡山会場>

(1)日時 10月24日 午後1時

(2)会場 中国電力(株)岡山支店

(3)講演「原子力発電-立地と安全性-」
                科学技術庁原子力局 原子炉規制課長 大町 朴氏

(4)映画 「原子炉」「陸の孤島を拓く」

(5)聴講者数 230名

(6)主催 日本原子力産業会議
      日本原子力平和利用基金
      中国電力(株)
  後援 中国電気協会、電気学会中国支部、火力発電技術協会中国支部、
      日本電気技術者協会中国支部
      (広島会場、山口会場においても主催、後援は同じ)


<広島会場>

(1)日時 10月25日 午後1時

(2)会場 中国電力(株)本店 総会場

(3)講演と映画 岡山会場と同じ

(4)聴講者数 300名


<松江会場>

(1)日時 10月26日 午後1時半

(2)場所 島根自治会館

(3)講演「原子力発電の安全性
                東大教授 内田 秀雄氏
(4)映画 「原子炉」「陸の孤島を拓く」

(5)参加者数140名

(6)主催 中国電力(株)
  後援 島根県、島根県鹿島町


<山口会場>

(1)日時10月28日 午後1時半

(2)会場 中国電力(株)山口支店

(3)講演と映画 島根会場と同じ

(4)参加者数 260名


<高松会場、松山会場>

(1)期日 10月28日(高松) 10月29日(松山)

(2)会場 高松……四国電力(株)本店
      松山……松山農協会館

(3)講演内容 「原子力発電の現状と安全性」
                左合 正雄氏(都立大教授)

(4)映画 「原子炉」ほか

(5)参加人員 両会場とも250名

(6)主催 四国電力(株)


<徳島会場、高知会場>

(1)期日 11月5日(徳島) 11月6日(高知)

(2)会場 徳島……徳島蚕糸会館
      高知……高知電気ビル

(3)講演内容 「原子力発電の現状と安全性」
                都甲 泰正氏(東大教授)

(4)映画 「原子炉」ほか




Ⅱ 原子力の日記念見学会

1 やさしい原子力教室参加者の見学会

(1)期日 昭和43年10月27日(日)

(2)見学施設
   (1)日本原子力研究所東海研究所
   (2)動力炉・核燃料開発事業団東海事業所
   (3)日本原子力発電株式会社
   (4)日本原子力普及センター

(3)参加人員 143名

(4)主催、後援は「やさしい原子力教室と同じ」


2 「原子力の日」記念見学会(日本原子力産業会議主催)

 Aコース(東海・福島)

(1)期日 昭和43年10月24日(木)、25日(金)
(2)見学先 日本原子力研究所東海研究所動力炉・核燃料開発事業団東海事業所、日本原子力発電(株)東海発電所、東京電力(株)福島原子力発電所
(3)参加人員 34名 

 Bコース(原研・高崎研)

(1)期日 昭和43年10月26日(土)
(2)見学先 日本原子力研究所高崎研究所
(3)参加人員 24名

 Cコース(敦賀・美浜)

(1)期日 昭和43年10月23日(水)、24日(木)
(2)見学先 日本原子力発電(株)敦賀原子力発電所・関西電力(株)美浜原子力発電所・東洋レーヨン(株)中央研究所
(3)参加人員 22名

3 原子力施設見学会(中部原子力懇談会主催)

(1)期日 10月17日、18日

(2)見学先 関電美浜発電所、原電敦賀発電所

(3)参加人員 38名

 中日新聞企画による主催で“産業と観光の旅”の一環として実施。




Ⅲ 原子力展覧会

1 (大阪会場) 第2回原子力産業展

(1)期間 10月26日~11月2日

(2)会場 大阪科学技術センター

(3)内容 解説コーナー(総括コーナー、原子力発電コーナー)
      出品コーナー(関西民間15社の製品展示)

(4)入場者 6160人

(5)主催 日本原子力産業会議関西原子力懇談会
      大阪科学技術センター
  後援 科学技術庁、通商産業省、大阪府、大阪市大阪商工会議所、
      関西原子力平和推進連絡協議会、日本原子力学会関西支部、
      大阪府原子科学技術教育研究会、毎日新聞社


2 (静岡会場)-伸びゆく-原子力利用展

(1)期間 昭和43年11月13日~19日

(2)会場 静岡市産業会館

(3)内容 イ 原子力の原理
      ロ 原子力の動力利用
      ハ RIの利用

(4)入場者数 14,500名

(5)主催 中部原子力PRセンター静岡支部
  後援 静岡県、静岡市、静岡県教育委員会、静岡県商工会議所連合会、
      静岡県婦人団体連合会、静岡県医師会、静岡県産業技術協会、中部電力(株)


3 (島根会場)原子力展

(1)期間 10月23日~10月28日

(2)会場 島根県民会館

(3)内容 パネル・模型展
      (原子力発電の原理、しくみ、開発の状況、中国電力の建設計画、その他)

(4)入場者数 2,300名

(5)主催 中国電力
  後援 島根県、島根県鹿島町


4 (高知会場、徳島会場、高松会場、松山会場)原子力展

(1)昭和43年10月14日~17日 高知市電気ビル

(2)昭和43年10月26日~29日 徳島市四国電力営業所

(3)昭和43年11月7日~10日 高知市電気ビル

(4)昭和43年11月21日~24日 松山市電気ビル




Ⅳ ラジオ、テレビスポット

1 「原子力の日」記念ラジオスポット

(1)日時 昭和43年10月26日、午前6時~正午

(2)放送網 全国民放30局のラジオ放送を用い延べ122回実施

(3)主催 日本原子力産業会議、日本原子力船開発事業団

(4)スポット内容

 イ 「きょう10月26日は原子力の日です。原子力平和利用は、わたくしたちにしあわせと繁栄を約束してくれるでしよう」(10秒)  

 ロ 「きょうは原子力の日です。日本はじめての原子力船は、日本原子力船事業団の手により、47年青森県むつ港で完成されます。いまその名前を募集しています。くわしくは、東京都港区芝琴平町日本原子力船事業団へ」(20秒)

 ハ 「きょうは原子力の日です。原子力は電気をつくり、病気をなおし、農業、水産に役立っています。原子力平和利用は、わたくしたちにしあわせと繁栄を約束してくれるでしよう」(20秒)

(5)反響
 電力9社に対し、それぞれの所管区域のスポット放送についてモニターを依頼した。
 その結果、反響の概要は以下のとおりである。

 イ 放送時間が短いため印象がうすい。もう少し長いとよい。

 ロ 原子力施設の安全性についてもっと強調すべきだ。

 ハ 「原子力の日」に限らずしばしば放送すべきだ。

 ニ 媒体としてはラジオよりテレビの方が効果的。

2 その他のテレビスポット

(1)東京電力(株)、10月26日、テレビスポット

(2)九州電力(株)、10月26日前後、テレビスポット




Ⅴ その他

 科学技術庁、文部省の後援、日本原子力産業会議の協賛により、科学技術教育協会主催の第1回原子力講座が開催された。
 開催結果の概要は次のとおりである。

(1)会期 昭和43年10月31日、11月1日、11月2日の3日間

(2)会場 東海クラブ

(3)対象 高等学校、中学校理科技術教育担当者

(4)参加人員 36名

(5)内容

 イ 演題と講師

 ① 「原子力の基礎」 高野 義郎(横浜国大教授)

 ② 「原子炉とその利用」 宇野 秀郎(原研研究炉管理部長)

 ③ 「放射線とその利用」 小林 昌敏(原研アイソトープ事業部利用開発室長)

 ④ 「動力炉とその安全性」 都甲 泰正(東大教授)

 ⑤ 「巨大科学と原子力時代」 武田 栄一(東工大教授)

ロ 映画 「ふしぎな力」「原子炉」

ハ 見学  
 放射線育種場、普及センター、原研、動燃、原電東海発電所


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