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西独カールスルーエ研究センター炉開発研究所長
D.スミット博士の招へいについて


昭和42年3月9日

 昭和41年度の原子力委員会による海外関係者の招へい計画に基づいて、西独カールスルーエ研究センター炉開発研究所長D.スミット博士は、3月15日来日し、約2週間滞在した。

 同博士は1927年生まれ、1954年放射線によるZnSの螢光についての研究についてPhD.を取得(カールスルーエ工業専門学校)後、1960年以降、カールスルーエセンターで中性子物理、炉工学の研究に従事し、1965年同センターの炉開発研究所長に就任、現在に至っている。なお、カールスルーエ工業専門学校の教授も兼任している。

 1963年以来、動力炉開発計画、とくに高速増殖炉ならびにその燃料の開発研究の指導者として活躍中である。

 スミット博士は、羽田到着後、原子力委員会、局、動力炉開発臨時推進本部、原研および原子力学会等の関係者との懇談会、講演会に出席し、ドイツにおける高速炉開発計画を中心として種々の有益なトピックスを披露した。

 なかでも原研では、20日から24日まで4日間にわたり、高速炉開発に関して、かなり技術的に詳細な点にわたり、研究者と真剣な討論を行なった。

 なお、同博士の滞在日程は別表のとおりである。

スミット博士の滞在日程


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