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東海地区原子力10周年記念特別講演会の開催について



 去る10月21日、東海地区放射線管理協議会が主催となり、原子力安全研究協会、日本保建物理協議会、茨城県原子力開発協議会、茨城県原子力行政連絡協議会および東海地区放射線管理協議会加盟各機関の協賛のもとに、東海地区原子力10周年記念特別講演会が、日本原子力研究所東海研究所講堂において開催された。

 この会は、東海地区に原子力施設が建設されてより10年の間、各原子力施設設置者および関係各機関の中にあって、日頃蔭の力となって環境放射能の問題と四つに組んでいる人々の業務の内容と、その間に得られたデータをふりかえり、原子力の安全性について、周辺地域の代表者に説明報告し、原子力についての一層の理解を深めるために開催されたものである。

 当日、会場にあてられた原研講堂には、専用パスにより、日立市、水戸市、大洗町、那珂湊市など各方面からぞくぞくと参集し、定刻にはほぼ満員(事務局調べ:363名)の盛況となった。集まった人々は、国会、県会をはじめ各市町村議員、代表者など、各層にわたる人々で、特に婦人が熱心に聞入る姿が印象的であった。

 会は先ず、須磨崎小戸原子力事務所長の挨拶の後、大宅壮一氏の「新らしい中国と新らしい日本」の講演にはじまり、次いで西野県議の「欧米の原子力事情」、原研坂岸部長、伊藤課長による過去10年間の環境放射能関係の報告が、スライドをまじえて行われた。

 簡単な質凝応答の後、参加者は原子力施設の見学と原子力映画の鑑賞の二班にわかれ、それぞれ東海原子力クラブの懇親パーティーにのぞんだ。パーティーでは日頃接触の少ない人々との交歓があちこちで見られ、18時30分頃盛況裡に会を閉じることが出来た。
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