議事概要


<原子力委員会>

第10回

〔日時〕昭和40年3月17日(水)14.00〜16.15

〔議題〕

1.動力炉開発についての考え方の整理と意見について

〔審議決定事項〕

1.動力炉開発の考え方の整理と意見について
 動力炉開発の考え方について、各委員の意見が交換され、また動力炉開発懇談会の今後の進め方について、事務局資料に基づき検討が行なわれた。

第11回

〔日時〕昭和40年3月25日(木)14.00〜16.00

〔議題〕

1.日本原子力研究所原子炉施設の変更に係る安全性について(廃棄物処理場に対する使用済燃料貯蔵施設の設置)

2.使用済燃料の再処理問題について

3.原子力施設地帯整備問題について

〔審議決定事項〕

1.日本原子力研究所原子炉施設の変更に係る安全性について(廃棄物処理場に対する使用済燃料貯蔵施設の設置)
 事務局から「日本原子力研究所原子炉施設(廃棄物処理場)の変更の安全性について」の朗読説明があり、審議の結果原案のとおり決定された。

2.使用済燃料の再処理問題について
 事務局から再処理工場の建設について資料に基づき、今までの経緯について説明があり、審議が行なわれたが、今後さらに検討することになった。

3.原子力施設地帯整備問題について
 事務局から「東海地区原子力施設地帯整備について(案)」の朗読があり、審議の結果一部修文のうえ決定された。

第12回

〔日時〕昭和40年4月1日(木)14.00〜17.30

〔議題〕

1.再処理安全調査団の海外派遣について

2.使用済燃料の再処理問題について

3.動力炉開発懇談会の進め方について

〔審議決定事項〕

1.再処理安全調査団の海外派遣について
事務局から「再処理安全調査団の海外派遣について」の朗読、説明があり、審議の結果原案通り了承された。
 なお、未定の人選は追って決定することとなった。

2.使用済燃料の再処理問題について
 事務局から再処理工場建設に関して、大蔵省との交渉の経緯および今後の方針について「再処理工場の建設について」および「再処理工場建設に関する大蔵省との今後の交渉方針について」に基づき説明があり、続いて「核燃料関係事業の確立について」および「核燃料事業の振興について(第2案)」の朗読があり、審議の結果、交渉方針案の通り決定した。

3.動力炉開発懇談会の進め方について
 事務局から「動力炉開発方針に関するグループ別懇談の内容」の説明があり、今後の動力炉開発懇談会の進め方について、意見が交わされた。

第13回

〔日時〕昭和40年4月8日(木)14.00〜17.00

〔議題〕

(1)日本原子力研究所、原子燃料公社、日本原子力船開発事業団の昭和40年度予算、事業計画、資金計画について
(2)IAEA東京給金に対する原子力局としての準備について

〔審議決定および報告事項〕

1.報告事項
 事務局から「日本原子力研究所、原子燃料公社、日本原子力船開発事業団の昭和40年度予算、事業計画、資金計画について」および「IAEA東京総会に対する原子力局としての準備について」についてそれぞれ報告があった。続いて西村委員から海外出張の報告があった。

第14回

〔日時〕昭和40年4月15日(木)14.00〜17.00

〔議題〕

1.イタリア原子力報告書について

〔審議決定および報告事項〕

1.報告事項
 事務局から「イタリア原子力報告書について」に基づき報告説明があり意見が交わされた。続いて国際原子力機関主催『プラズマ物理および制御核融合研究に関する第2回会議について』について報告があった。その他IAEA東京総会および動力炉開発懇談会の今後の方針について意見が交わされた。

第15回

〔日時〕昭和40年4月22日(木)14.00〜17.00

〔議題〕

1.学校法人五島育英会の原子炉施設の変更について
2.動力炉の開発状況に関する調査団の海外派遣について
3.長期探鉱計画について

〔審議決定事項〕

1.学校法人五島育英会の原子炉施設の変更について
 事務局から「学校法人五島育英会の原子炉施設の変更について(答申)」の説明があり、原案のとおり答申が決定された。

2.動力炉の開発状況に関する調査団の海外派遣について
 事務局から「動力炉の開発状況に関する調査団の海外派遣について(案)」の説明があり、原案のとおり了承された。

3.長期探鉱計画について
 「わが国の核原料物質の長期探鉱計画」に基づき、本件に関する事務局の考えについての紹介があり、討議が行なわれた。その結果、核燃料の価格の変動が発電コストに及ぼす影響等をさらに調査するとともに、引き続いて本件の検討をすすめることとした。

<参与会>

第3回

〔日時〕昭和40年4月16日(金)14.00〜16.00

〔議題〕

(1)原子力施設地帯整備専門部会の答申について
(2)イタリア原子力報告書について

〔議事概要〕

(1)原子力施設地帯整備専門部会の答申について、事務局から答申書および答申に関する委員会の決定について紹介があり、問題点の説明があった。それについて各参与からの意見の聴取が行なわれた。
(2)イタリア原子力報告書について、事務局からイタリア原子力委員会が作成した報告書の紹介、説明があった。

<専門審査会>

原子炉安全専門審査会

第27回

〔日時〕昭和40年4月28日(水)13.30〜17.00

〔議題〕

1.原研高速炉臨界実験装置について
2.原研材料試験炉について
3.その他

(1)山田会長帰朝報告
(2)原研廃棄物処理場の変更について(報告)
(3)五島育英会研究炉の変更について(報告)

〔議事概要〕

1.原研高速炉臨界実験装置について
 原子力委員長からの正式な諮問により、昨年7月の第21回審査会で発足させた部会を、第19部会(大山(部会長)、吹田、久田、三島、渡辺(博)の各委員)とし、審査を続けていくことにした。また、大山部会長から現在までの審査状況の報告があった。

2.原研材料試験炉について第18部会提出の資料に基づき討議が行なわれた。

3.その他
 山田会長の帰朝報告は次回に延期された。また、事務局から原研廃棄物処理場と五島育英会研究炉の2つの変更について、原子力委員会どまりで行なった審査内容を説明した。

<専門部会>

原子力事業従業員災害補償専門部会

第10回

〔日時〕昭和40年3月18日(木)14.00〜16.30

〔議題〕

 原子力事業従業員の原子力災害補償に必要な措置について(原子力事業従業員災害補償専門部会答申(案))

〔議事概要〕
 前回審議した事務局案に対して、青木、内古閑、吉田の各委員から意見の発表が行なわれ、これらの意見の取扱についての審議が行なわれた。とくに青木委員の答申(案)修正意見については、結論をえなかったため、寛、金沢、青木の3委員で小委員会を設置して問題を処理することになった。

プルトニウム専門部会

第15回

〔日時〕昭和40年4月30日(金)13.30〜17.00

〔議題〕
 プルトニウム専門部会報告書(案)の検討

〔議事概要〕

 報告書の作成についてプルトニウム燃料開発の意義、わが国のプルトニウムの利用のあり方、熱中性子炉燃料としての技術的問題点、海外との関係について討論を行なった。また高速炉燃料開発計画の取扱いについて検討した。これらの検討結果に基づき案文を修正するため部会長を中心とする小委員会を開催し、次回にその修正案文を提出することとなった。

再処理施設安全審査専門部会

第8回

〔日時〕昭和40年4月13日(火)10.00〜13.00

〔議題〕

1.試験放出について
2.事故評価について
3.再処理安全調査団について

〔議事概要〕

1.試験放出、事故評価について小委員会で出された問題点に関し、原子燃料公社担当者の意見を聴取した。

2.事務局から、再処理安全調査団の構成、調査先について説明があったのち、調査項目の検討が行なわれた。

〔動力炉開発懇談会〕

第7回

〔日時〕昭和40年4月13日(火)14.00〜16.00

〔議題〕
(1)動力炉開発の進め方について

〔議事概要〕
 丹羽構成員から資料「新型転換炉開発について」および「高速増殖炉開発計画について」の説明が、また、武田委員から資料(動力炉開発についての考え方の整理と意見)の説明があり、これらの資料をもとにして、新型転換炉および高速増殖炉の開発の進め方について質議が行なわれた。
なお、次回には、動力炉の開発の進め方について具体的な検討を行なうため、さらに数名の構成員から、動力炉開発に関する考え方をまとめた資料が提出されることになった。

第8回

〔日時〕昭和40年4月27日(火)14.00〜16.30

〔議題〕

1.動力炉開発の進め方について

〔議事概要〕
 和田構成員(代理前田氏)から「再び動力炉開発の進め方について」、田中構成員から「動力炉開発についての考え方」、さらに大山構成員および向坊構成員から「動力炉開発の基本的態度について」資料が提出され、それに基づきそれぞれの構成員の意見が紹介され、説明があった。
 つづいてその意見に対して質疑および意見の交換が行なわれた。
 なお、次回においても、さらに2名の構成員から提出される意見を参考にして本問題の検討を進めることとなった。