原研東海研究所原子炉施設の変更に係る安全審査


 原子力委員会は、内閣総理大臣から日本原子力研究所原子炉施設の変更に係る安全性について、昭和40年3月24日付をもって意見を求められていたところ、次のように安全上支障ないものと認める旨答申した。

日本原子力研究所東海研究所原子炉施設の変更に係る安全性について

(廃棄物処理場に対する使用済燃料貯蔵施設の設置)(答申)

(昭和40年4月28日付)

 日本原子力研究所が設置する原子炉施設(廃棄物処理場)の変更に係る安全性について、同研究所から提出のあった安全性に関する審査のための書類(昭和40年2月27日付40原研02第1号)に基づき審査した結果、本変更に係る安全性は十分確保しうるものと認める。

変更事項
 JRR−3使用済燃料等を貯蔵または廃棄するための施設として、使用済燃料の所内輸送用の輸送容器および95本の貯蔵管等からなる貯蔵施設を廃棄物処理場に設置する。

審査内容

1.本施設は、機械的強度、耐震性、遮蔽能力等平常時の安全および事故の発生、拡大の防止のために必要な十分の性能を有するものと認める。

2.使用済燃料を取扱う従事者の被曝線量は、許容量を十分下まわるものと認める。

3.周辺環境を汚染するおそれはないものと認める。