プルトニウム関係技術者の米国における研究


 昭和38年11月から約1年間、中村(原燃)および坂田(原研)の両氏がHanford研究所においてプルトニウム関係の研究に従事してきた。このたび上記両氏に代わり、下記の2名がPacific Northwest Laboratory(旧Hanford)においてプルトニウム関係の研究に従事することとなった。

 平田 穣 (日本原子力研究所動力炉開発計画部)

 小泉益通 (原子燃料公社試験所副主任研究員)

 上記両氏に対して、主として下記の分野での研究および情報の収集を期待する。

1.研究の分野
 平田氏(原研)に対しては、PRTRの運転、実験等の計画の立案調整等(PRTRのTechnical Planning&Operation Group)に従事し、試験研究用原子炉の有効利用について研究を行ない、将来わが国において熱中性子炉用プルトニウム燃料の照射試験、確性試験を行なうに際して、試験計画の立案、実施に資する。
小泉氏(原燃)に対しては、熱中性子炉用プルトニウム燃料の加工およびその諸性質についての研究(Ce−ramic Research&DevelopmentのCeramic Research Group)に従事し、今後のわが国で行なうプルトニウム燃料の加工技術の開発研究の促進に資する。

2.収集を期待する情報
 平田民に対しては、PRTRを中心としたプルトニウムを燃料とする熱中性子炉の技術の開発状況、特に高燃焼度、高出力密度燃料の開発の過程で生ずる技術的問題についての情報を、小泉氏に対しては熱中性子炉用プルトニウム燃料の研究開発の動向についての情報等を期待する。