議事概要


<原子力委員会>

(昭和39年)第43回

〔日時〕昭和39年12月23日(水)10.00〜12.15

〔議題〕

I 審議事項

 1.日本原子力研究所原子炉施設の変更に係る安全性について(JRR−3 の重水温度の変更)

II 報告事項

 1.昭和40年度原子力関係予算について
 2.放射能対策本部定例発表について
 3.週間業務について

〔審議決定事項および報告事項〕

(1)日本原子力研究所原子炉施設の変更に係る安全性について(JRR−3の重水温度の変更)
 事務局から「日本原子力研究所原子炉施設の変更に係る安全性について(JRR−3の重水温度の変更)」の説明があり、審議の結果、一部修文の上内閣総理大臣へ答申することが決定された。

(2)報告事項
 事務局から、(イ)「昭和40年度原子力関係予算について」、(ロ)「放射能対策本部定例発表について」および(ハ)週間業務についてそれぞれ報告があり、また西村委員から大洗地区原子力施設地帯整備についての茨城県大洗町からの陳情について報告があった。

第44回

〔日時〕昭和39年12月27日(日)19.00〜20.30

〔議題〕

 公社再処理予算について

〔審議事項〕
 来年度公社再処理予算の復活要求(2.25億円、債務負担行為額9億円)についての大臣折衝の結果にいて委員長から報告があり、今後の折衝方針について審議を行ない、結局再処理工場の資金調達の問題は当面棚上げして今後の問題とし、予算額として最小限度本年度予算の残額程度の債務負担行為額と必要な現金化分を要求することで了承された。

(昭和40年)第1回

〔日時〕昭和40年1月6日(水)14.00〜15.30

〔議題〕

I 報告事項

 1.昭和40年度原子力関係予算について
 2.週間業務について

〔審議決定事項および報告事項〕

(1)報告事項
事務局から、(イ)「昭和40年度原子力関係予算について」および(ロ)週間業務について報告があり、また兼重委員からインドのトロンペイ原子力研究所プルトニウム工場開所式への出席案内について報告があり、武田委員が出席することとなった。

第2回

〔日時〕昭和40年1月13日(水)14.00〜14.30

〔議題〕

I 報告事項

 1.武田委員の海外出張について
 2.週間業務について

〔審議決定事項および報告事項〕

(1)報告事項
 事務局から、(イ)「武田委員の海外出張について」および(ロ)週間業務について、それぞれ報告があった。

第3回

〔日時〕昭和40年1月20日(水)14.00〜14.50

〔議題〕

 1.合衆国原子力潜水艦の寄港に伴う放射能測定分析結果について
 2.週間業務について

〔審議決定事項および報告事項〕

(1)報告事項
 事務局から、(イ)「合衆国原子力潜水艦の寄港に伴う放射能測定分析結果について」および(ロ)週間業務について、それぞれ報告があった。


<専門審査会>

 原子炉安全専門審査会

 第25回

〔日時〕昭和40年1月22日(金)13.30〜18.00

〔議題〕

1.委員の異動について(報告)

2.原研原子炉施設に係る変更(A41放出限度の変更)に関する安全性について(報告)

3.TAIC炉の変更について(報告)

4.原研原子炉施設に係る変更(JRR−3冷却系の温度条件の変更)に関する安全性について(報告)

5.JMTRの審査について(中間報告)

6.第17部会(インパイルループ)審査結果の報告、審議

7.その他

〔議事概要〕

1.委員の異動について
 事務局から、藤野淳委員の辞任にともない、その後任の芥川輝孝氏(運輸省船舶局長)が委員に任命された旨報告があった。

2.原研原子炉施設に係る変更(A41放出限度の変更)に関する安全性について(報告)
 事務局から、前回審査会後に答申書の表現を修正した点について報告した。

3.TAIC炉の変更について(報告)

4.原研原子炉施設に係る変更(JRR−3冷却系の温度条件の変更)に関する安全性について(報告)
 事務局から以上の2件(3、4)について、原子力委員会どまりで審査した内容を報告した。

5.JMTR審査について
 原子力委員長から正式に諮問があり、内定していた部会を第18部会として発足させることとなった。
 部会委員は、内定されていたとおり、渡辺(茂)(部会長)、大山、左合、正野、高島、群須、久田、三島、渡辺(博)の各委員が指名された。
 続いて渡辺部会長から審査中間報告が行なわれ問題点について討議した。
 なお、重大事故および仮想事故の考え方ならびにこれらと工学的安全施設との関連について審査会打合せ会を開くことになり打合せ会委員を指名した。

6.第17部会(インパイルループ)審査結果の報告、審議
 内田部会長から審査報告があり、内容につき討議したが結論が出ず次回に継続審議することにした。

7.その他
 事務局から、原子炉等規制法の改正、原子炉主任技術者の試験、国内原子炉の現状につき説明があった。

8.次回

 3月5日(金)13.30からと決定した。

<専門部会>

プルトニウム専門部会

第12回

〔日時〕昭和40年1月26日(火)13.30〜17.00

〔議題〕

1.新規専門委員の紹介

2.プルトニウムの動力への利用に関するIAEAパネルの報告

3.ハンフォードにおける炉物理の研究報告

4.プルトニウム専門部会報告書の骨子(案)の検討

5.その他

〔議事概要〕

「プルトニウムの動力への利用に関するIAEAパネル」において各国から発表のあった各国のプルトニウム利用に対する態度、利用方法、研究開発の状況につき報告があった。次いで、米国のハンフォード研究所における炉物理の研究、特に熱中性子炉へのプルトニウム燃料の利用の研究について報告があった。
 本部会の報告書の骨子(案)の検討にさきだって、現在、当部会と併行して開催されている動力炉開発懇談会の討議内容が紹介され、当部会答申との関係を検討したが、従来どおりの方針で答申をまとめることとした。
 当部会報告書の骨子(案)の検討は、次回行なうこととした。

 原子力施設地帯整備専門部会

 第5回

〔日時〕昭和39年12月23日(火)13.00〜16.00

〔議題〕

 専門部会報告書(案)について

〔議事概要〕
 第4回専門部会において了承された都市計画小委会報告書を基に事務局の作成した専門部会報告書(案)(原子力委員会に提出するもの)について検討した結果、2、3の表現を部会長に一任して訂正するという条件で原案が了承され、同時に専門部会は解散することとなった。

〔動力炉開発懇談会〕

 第4回

〔日時〕昭和40年1月21日(木)14.00〜17.00

〔議題〕

 動力炉開発の進め方について

〔議事概要〕
 動力開発についての考え方および問題点に関する意見が構成員から提出され、これらをもとにして審議が行なわれた。
 さらに事務局から同懇談会における審議を促進するため「動力炉開発の進め方について」の試案の説明が行なわれた。
 次回は、各構成員から動力炉開発の進め方についての意見をまとめ、これらをとり入れて同試案を修正し、これを参考にして、審議を行なうこととなった。