放射能対策本部の動き


環境および食品等の放射能調査

(1)最近における環境および食品等の放射能汚染

 昭和38年後半には雨(および雪)の全放射能は大幅に減少し同年末までほぼ横這いの状況であり、また90Srの降下積算量については昭和38年9月末には52.1mc/km2に達したが、90Srの月間降下量は昭和38年6月の4.59mc/km2を最高として、その後は減少を示している。
 なお、放射性降下物による空間線量は、昭和38年秋以降昭和39年初めまで極めて低い値を示しており、その原因は放射性降下物中の95Zr−95Nbおよび131Iなど中短寿命核種が減少したためであると思われる。
 牛乳および野菜等の90Sr濃度は、90Srの降下状況ならびに蓄積の状況等に関連して変化を示すと見られているので、今後当分の間90Srの降下状況および食品の90Srによる汚染の状況を監視する必要があろう。

(2)放射能対策日誌

 2月19日(水)第36回放射能対策本部幹事会 「環境および食品等の放射能汚染について」 (本部発表第20号)を検討し、同時に発表。