放医研放射性薬剤課程の開設

昭和39年4月8日〜5月2日


 近年、放射性医薬品の利用は基礎的な研究から診療等の実用の域まで広い範囲におよび使用件数はアイソトープ利用全体の約70%に達している。また製造技術も実用的生産の段階に至り今後ますます取り扱いまたは使用件数は増大することが予想されている。
 このため放射性医薬品の生産、試験、供給、管理等の業務に従事する薬剤師等の技術者の再教育、養成訓練は放射線安全管理の面からも緊急な問題となりつつある。
 一方38年6月には日本放射性同位元素協会、日本薬学会および日本薬剤師会等関係6団体から放医研に当該養成訓練課程を設置するよう要望書が提出された。
 かかる諸般の事情にもとづき39年度から放医研に放射性薬剤課程を新設し、次のとおり研修目的および科目等に従って養成訓練を実施することになった。


第1回放射性薬剤課程研修生募集要綱

(1)目的

 本課程は放射性医薬品の製造、供給、管理等の業務に従事しまたは将来従事しようとする者に対して放射線防護の見地から基礎理論と技術を与えることを目的とする。

(2)研修科目

 下記参照

(3)期間

昭和39年4月8日(水)から5月2日(土)まで4週間

(4)募集人員

 20名

(5)資格

(イ)大学・旧専門学校以上の薬学または化学関係の課程の卒業者または薬剤師免許証所有者

(ロ)講義および実習時間の約1/4は、外国人講師によって行なわれるので、参加者は英語について十分の理解力を有すること

(6)手続

 研修を受けようとする者は、当所規定の申込書に必要事項を記載のうえ、最終学校の卒業証明書または卒業認定書をそえ、放射線医学総合研究所長宛(養成訓練部気付)提出すること。

 提出期限昭和39年2月25日(火)

(7)応募者の選考および受講決定通知研修生は前項の提出書類により選考委員会で審査の上決定し、昭和39年3月17日までに本人宛通知する。

講義科目

実習科目