放射線医学総合研究所では下記要領により放射線および放射性同位元素を臨床上応用しているものまたは将来応用しようとする者に対して基礎理論と技術防護に必要な事項についての研修を行なうこととなった。
(1)目 的
本課程は放射線および放射性同位元素を、臨床上応用しているもの、または将来応用しようとする者に対してこれに必要な基礎理論と技術とを与えるとともに、防護に必要な事項についても研修することを目的とする。
(2)研修課目(別記)
(3)期 間
昭和37年2月12日(月)から3月24日(土)まで6週間
(4)募集人員
16 名
(5)資 格
医師、歯科医師の免許証所有者
(6)手 続
研修を受けようとする者は、当所規定の申込書に必要事項を記載のうえ、最終学校の卒業証明書または卒業認定書をそえ、放射線医学総合研究所長宛(養成訓練部気付)提出すること。
提出期限 昭和37年1月20日(土)
(7)研修生の選考および決定通知研修生は前項の提出書類により選考委員会で審査の上決定し、1月27日までに本人宛通知する。
(8)修了証書の交付
所定の課程を修了したものに対して修了証書を交付する。
(9)経 費
研修費(主要教材費、実習費)は本研究所が負担する。見学に要する運賃実費、食費および諸雑費は自己負担とする。
研修生の自己負担額はおおむね下記のとおりである。
(イ)見学費 病院関係数ヵ所2,000円程度
(ロ)食 費 食事は本研究所内食堂を利用する場合1ヵ月の食費4,500円程度(3食)
(ハ)諸雑費 1,000円程度そのほか宿舎を利用する場合1ヵ月2,000円程度
(10)その他
(イ)宿 舎 希望者は所定の手続により宿舎を利用することができる。宿泊は無料とする。(所在地は本研究所構内)
(ロ)必要持参品 研修に必要な文具類、聴診器、計算尺、実験衣、スリッパ、印鑑等、宿舎を利用する者は以上のほか洗面具、身の廻り品、健康保険証。寝具は当所に用意されているが持参しても差支えない。
1)基礎物理・化学関係
a 統計学および推計学
b 原子核物理
c 医学物理
d 医学エレクトロニクス
e 化学基礎技術
f 基礎医学への利用
2)保健安全関係
a 許容量および保健安全
b 障害防止法および健康管理
c 動物実験
d 患者取扱
e 廃棄物処理
f サーベおよびモニター
g 研究室病室設計
3)測定関係
a 測定概論
b β計数
c γ計数
d 体外測定
e アイソトープスキャニング
f 線量測定
g オートラジオグラフイ
4)診断関係
a 甲状腺診断
b 腫瘍診断
c 臓器機能診断
d 物質代謝
5)治療関係
a アイソトープ内用治療
b 治療概論
c 治療技術
d 高エネルギー線治療
6)障害関係
a 障害基礎
b 障害臨床
c 放射線生物学
d 放射線遺伝学
e 放射線病理学
7)その他
a トピックス
b ディスカッショソ
1 G.M.カウンター
2 ガスフロカウンター
3 シンチレーション・カウンター
4 線量測定
5 体外測定
6 β線自己吸収
7 アイソトープスキャンニング
8 アイソトープの代謝
9 オートラジオグラフイ
10 フィルムバッジ
11 サーベーメーター
12 汚染および除染
13 汚染管理
14 臨床実習
15 見学その他
1単位:1時間30分の講義および実習
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