参 与 会

第2回

〔日時〕昭和36年2月9日(木)14.00〜16.00

〔場所〕総理大臣官邸

〔配布資料〕
1.原子力委員会月報1月号
2.1961年1月24日から開催されたIAEA理事会の議題
3.IAEA保障措置について
4.アイダホ・フォールズにおけるSL-1原子炉事故
5.原子力委員会各専門部会の審議状況
6.原子力開発利用長期計画
7.第5回長期計画専門部会議事録
8.放射線化学専門部会答申書
9.原子力開発利用長期計画の決定について

〔出席者〕池田委員長、石川、兼重、有沢各委員

稲生、井上(代)、大屋、岡野、菊池、倉田、駒形嵯峨根(代)、瀬藤、高橋、成富、藤岡、伏見、正井、三島、三宅、安川、山県、我妻、脇村各参与

杠局長、森崎次長、井上次長、政策、規制、アイソトープ、核燃料、調査各課長、村田調査官、ほか事業連合会、担当官

大蔵省、運輸省、文部省、通産省、中部電力、電気事業連合会、原研

1.菊池原研理事長の帰朝報告

2.原子力開発利用長期計画の決定について
 資料6について村田調査官から原子力委員会の討論の結果15ページ以下補足された旨説明ののち、補足箇所を朗読。

 また資料9を朗読。

 続いて局長から事務手続について、本長期計画は原子力委員会委員長から総理大臣に報告、総理大臣から各大臣に協力を依頼する。また次官会議、閣議に配布するむね説明した。

3.36年度原子力関係予算政府原案について
 政策課長、資料1をもとに説明した。

4.IAEA理事会について

5.IAEA保障措置について
 資料2、3について調査課長が説明した。

6.アイダホにおける原子炉事故について
 資料4について村田調査官が説明した。

7.原子力委員会各専門部会の活動状況について
 資料5について井上次長が説明した。

8.その他
 放射線化学専門部会答申書についてアイソトープ課長が資料8をもとに説明した。

藤岡参与:IAEA fellowshipの受入れについて考慮してもらいたい。

 IAEA国際会議開催の場合通知があったら早めに知らせていただきたい。

大屋参与:アイダホの事故の影響は、わが国において割合と深刻であるので、この際1号炉についてもよく研究してもらいたい。

伏見参与:貴重なデータであり、社会的reactionも考え専門家の派遣等も考えてもらいたい。SL-1号炉から300m離れている国道20号線での放射能は許容量より1桁ないし2桁多い。

 このようなことから、アイダホの事故を簡単にみないでほしい。

兼重委員:次回は海外出張のため欠席する。

石川委員:次回は2月9日にしたい。

 一同了解