原子力委員会日誌

第44回(11.9)〜第46回(11.30)

第44回

〔日 時〕 昭和35年11月9日(水)14.00〜16.30

〔配布資料〕
(1)長期計画策2部核燃料に関する問題点
(2)長期計画策2部原子力発電について
(3)Cartwrite の考え方
(4)外人招へい候補者について
(5)原子力損害賠償補償契約に関する法律について
(6)アルゼンチンにおける“ウラン資源および可能性”の会議について
(7)燃料製造技術援助契約についての英国原子力公社の方針鋭明に関する件
(8)Fuel Element Manufacture in Japan
(9)第1回材料試験炉専門部会議事録

〔審議決定および報告事項〕
(1)長期計画専門部会専門委員の追加について
 政策課長から田中徳次郎氏の追加について経過頭明があり、了承された。

(2)第1回材料試験炉専門部会について
 研究握興裸長から資料9により第1回材料試験炉専門部会についての報告があった。

(3)アルゼンチンにおける“ウラン資源および可能性”の会議について
 アルゼンチンにおける “ウラン資源および可能性”の会議について資料6により事務局から説明があった。

(4)外人招へい候補者について
 資料4により事務局から外人招へいの経過報告があった。

(5)原子力損害賠償契約に関する法律について
 資料5により事務局から主旨説明があり、7条については事務局で再検討することになった。

(6)燃料製造技術援助についての英国原子力公社の方針説明に関する件
 資料7により事務局から説明があって了承された。

第45回

〔日 時〕 昭和35年11月16日(水)14.20〜17.00

〔配布資料〕
(1)長期計画策I部原子力開発利用の長期見通し
(2)研究開発の進め方についての一般的意見(文部省)
(3)長期計画に対する意見(放医研)
(4)長期計画各省打合せ会
(5)1960年海上人命安全条約における留保の効果等について
(6)原子力第1船の建造時期について
(7)日本原子力研究所敷地の現物出資について

〔審議決定および報告事項〕
(1)原研敷地の現物出資について
 事務局から原研敷地約坪73万が特別会計から一般会計財産へ所管換えの上、現物出資の運びとなった旨、資料7について報告があった。

(2)原研半均質炉用燃料について
 事務局から上記燃料用UO2を入手し加工の運びとなった旨報告があった。

(3)1960年海上人命安全条約における留保の効果等について
 事務局から上記の点について外務省の見解を求めたところ、資料5のような回答を得たとの報告があった。

(4)長期計画について
 事務局から本月の長期計画専門部会に提出する第I部のうち、第1章発電の原案(資料1)について説明があり、審議の結果一部修正の上書き改めることになった。原子力船について、資料1および資料6を説明。考え方はよいとして専門部会には問題点を提出して意見を聞くこととした。なおそのほか、資料2、3、4により各省の意見の報告があった。

 第46回
〔日 時〕 昭和35年11月30日(水)13.30〜14.00

〔配布資料〕
(1)長期計画第I部原子力開発利用長期見通し(案)
(2)長期計画第II部研究開発計画(案)
(3)日本原子力研究所の技術輸入について
(4)原子力関係技術導入許可一覧表
(5)原子力委員会各専門部会一覧

〔審議決定および報告事項〕
 長期計画について
 長期計画作業の今後の進め方について審議の結果第4回専門部会は12月15日に開催することとし、第5回専門部会は、一応、1月中旬ごろに開催することとした