専門部会

原子力船専門部会

 第13回 (7月7日(火) 14.00~16.30)

配布資料
(1)原子力船の開発およびこれに必要なる研究について
(2)船舶用原子炉
(3)原子力油槽船(1~3)

議事概要

(1)前回議事概要について承認が行なわれた。

(2)原子力船就航問題についての要望書について
 原子力船研究協会就航問題委員会の報告書をもとにした原子力委員長あて要望書につき説明を行なった。

(3)研究計画小委員会の報告について
 原子力船の開発およびこれに必要なる研究について小委員会の報告があった。

(4)舶用炉小委員会の報告補足について
 舶用炉小委員会の報告について、その経済的考察について補足説明を行なった。

(5)船種船型小委員会報告の補足説明について
原子力油槽船
  45,200重量トン、20,000軸馬力
  20,000重量トン、20,000軸馬力
  20,000重量トン、10,000軸馬力
の経済性につき報告を行なった。

(6)今後の審議方針について
 各小委員会からの報告書が提出され資料は一応出そろったので、まとめるための討議を行ない、次回までに整理することになった。

原子力関係科学者技術者養成訓練専門部会

 第4回 (8月18日(火) 13.30~17.10)

配布資料
4-1 ヨ-ロッパ諸国の原子力教育と大学における設備、その他
4-2 核エネルギ一についての公衆衛生的分野におけるPost-Graduate訓練
4-3 原子力委員会第3回原子力関係科学者技術者養成訓練専門部会議事録

議事概要

(1)前回議事録の承認
 第3回議事録を朗読した後、これを承認した。

(2)矢木委員帰朝報告
 7月6日~10日にIAEAとUNESCOとの共催によってパリで開かれた原子力教育に関する報告があった。

(3)海外における原子力関係科学者技術者の養成訓練状況について
 「ヨーロッパ諸国の原子力教育と大学における設備」、「東京大学原子力関係研究教育計画」、「東京大学電気工学科卒業生原子力業務従事者数」、「核エネルギーについての公衆衛生的分野におけるPost-Graduate訓練」、「米国における原子力関係科学者技術者の現状ならびに将来の予想」、「米国の大学における原子力工学および科学教育」の説明を行なった。

核燃料専門部会

 第6回 (6月19日(金) 13.30~16.30)

配布資料
(1)原子力委員会参与会、専門部会名簿
(2) Reactor Fuel Testing (ペニングトン氏講演要旨)
(3)金属中の微量不純物分析法
(4)核燃料検査に関する海外技術調査団の派遣について
(5)金属ウラン製造試験結果報普

議事概要

1.小川部会長の死去にともない、新たに三島委員が部会長に選出された。

2.宗宮委員から資料5により、原研、東大、名大、公社の4者共同で進められてきたウラン分析法について説明があり、まだ問題が残っているのはケイ素とアルミニウムとであるとの報告があった。
 今井委員から上記分析の検討は今後原子力金属懇話会の分析部会と共同してJIS化の方向に持っていく方針であり、さらに公社としては先の4者のほか京大を加えて、ウラン中のガスの分析法の検討を進めたいとの報告があった。

3.ペニングトン氏から核燃料の検査について講演が行なわれた。

4.井上課長から資料4により、燃料検査に関する海外調査団の派遣についての説明があった。この技術調査団は本部会と深い関連があり、出発までに技術的な検討を行なうため派遣員を中心に本部会の小委員会を結成することに決定した。

5.今井委員から資料5によって公社パイロットプラントによるウラン製造について次のような説明があった。
 (1)最初の製品中には不純物としてNi、Feが多かったが、これは工程操作の改善により規格内に低減できることが判明した。
 (2)このプラントは化学的には成功したといえるが機器の材質については問題があるので今後改良していく方針である。
 (3)このプラントで計画的な生産を進めるためには予備的設備を持つことおよび工員の技術的訓練が必要である。

6.中村氏(公社)から同じく金属インゴットの精密な検定結果と米、仏の金属ウランとの比較が発表された。

原子炉安全審査専門部舎

 第14回 (6月30日(火) 13.30~15.30)

配布資料
(1)第13回議事録
(2)水性均質炉臨界集合体実験装置安全対策書
(3)水性均質炉臨界集合体実験装置障害対策書
(4)半均質臨界実験装置安全対策書
(5)半均質臨界実験装置障害対策書
(6)半均質臨界実験装置操作方法書
(7)半均質臨界実験装置についての技術能力に関する説明書
(8)コールダー合同審査会審査経過一覧表
(9)第5回コ-ルダー合同審査会議事録
(10)コールダー改良型原子炉設置許可申請書(添付書類9)地震対策説明書の訂正および炉心黒鉛構造の設計変更
(11)第8小委員会(原研動力試験炉)経過報告
(12)立教大学の原子炉の安全性について

  議 事

1.第13回議事録の件について
 事務局で作成した第13回議事録を検討し、原案どおり採択した。

2.第9小委員会報告
 第9小委員会主査武田専門委員から資料に基づいて日本原子力研究所の水性均質臨界実験装置およびその使用法の安全性に関する審査について報告が行なわれた。結論として関係者以外の者が実験区域に立ち入らぬ措置を講じ、ブランケットにスラリーを入れる実験を行なわなければ本装置による実験の安全は十分に確保されると述べられた。

 この報告に対し、質疑応答が行なわれたが、おもな内容は次のとおりである。(カツコ内は発言者)

①コンテナーは溶接構造のものであり、強度は十分であると思われる。 (武田)

②スラリーを入れた実験については、まだスラリーの十分な取扱い経験がないので、攪拌機でどの程度沈降がさまたげられるか等の十分な実験資料が得られてから改めて審査を行ない許可することになる。(矢木、武田)

③建物には関係者以外の人が立ち入らないようなんらかの方法を構ずる必要があるが、報告書には「柵を設けることが必要」となっている。しかし必ずしも柵に限定する必要はないので,ここの文障を「柵を設ける等の考慮が必要」と修正する。なお、これを要望事項とするか、許可条件とするかは、事務局で検討の上、もう一度報告書を書き直して相談することにしたい。 (矢木、武田)

④半均質臨界実験装置のほうは今後数回検討したのち、次回の審査部会に報告書を提出したい。(武田)

3.第7小委員会報告

 第7小委員会主査福田専門委員からその後の審査状況について次のごとき報告が行なわれた。

 5月17日は現地視察を行ない場所,地耐力の試験、冷却水の取水地点、その他関係環況を調査した。5月末には黒鉛炉心構造に関して許可申請書の変更訂正が提出された。全般的に審査はできるだけ急いでいる。各グループでの問題の検討はほぼ終り7月5日ごろ2、3日間連続的に会合を開いてある程度の見通しを得たいと思っている。

 次いで菊池原子力委員から、前回中間報告を要望した理由について釈明が行なわれ、中間報告に代って事務局から大臣に対する経過報告を事務的に行なこうこととなった。

4.第8小委員会報告

第8小委員会主査代理大山彰専門委員から、前回の審査専門部会以後1回小委員会を開いて原研から説明を聞いた程度で詳細な検討の報告は次回の審査部会になろうと報告された。

5.立教大学原子炉の安全性についての答申について矢木部会長から次のごとき報告が行なわれた。立教大学原子炉の安全性についての、審査部会に対する報告書にはモニタリングの強化が要望されていたが、その後申請書の内容が変更されてきたので本答申では削除した。

6.五島育英会原子炉の設置申請について矢木部会長から次のごとき発言があった。学校法人五島育英会(武蔵工業大学)の原子炉設置許可申請が6月25日に提出された。原子炉はTRIGA II型で立教大学の原子炉と同じものであり、炉本体関係の検討事項は少ないと思われるから、杉本委員を除く第6小委員会の委員に安全審査をお願いしたい。さらに予定地の関係から、廃液処理を検討する必要があるので、広瀬委員に参加していただきたい。

以上により五島育英会の原子炉の安全性の審査には、山崎、広瀬、内田の各専門委員があたることとなった。