日本原子力発電(株)東海発電所設置原子炉について

 日本原子力発電株式会社が設置するコールダーホール改良型発電用原子炉については、第9回原子炉安全審査専門部会(2月17日)において、その安全性を検討する小委員会が設けられた。昭和34年3月16日付で、原子力局に設置許可申請書が提出され、爾来、いくつかの専門グループにわかれて審査を行っている。

 なおこの原子炉は発電用であるため、設置許可申請と同時に、通商産業省に電気事業経営許可申請書が提出されたので、通産省内に設置されたコールダーホール改良型原子力発電所審査委員会と合同で、その安全性を審査している。本申請の概要は次のとおりである。

使用の目的:

 発電用

原子炉の型式および熱出力:

 天然ウラン黒鉛減速炭酸ガス冷却式595MW

設置の場所:

 茨城県那珂郡東海村大字白方字白根3番地(日本原子力研究所東隣り)

原子炉施設の工事計画:

 仮設備工事2年、土木建築工事2年10ヵ月、原子炉本体工事2年2ヵ月、その他付属施設工事を含めて着工から全工事完了まで約3年6ヵ月の予定

燃料およびその予定使用量:

 天然ウランチューブ、マグノックスA12被覆。初期装荷量185トン、燃料の燃焼度を平均3,040MWD/Tとして年間使用量は57トン

使用済燃料の処分の方法:

 使用済燃料は一定期間冷却池内に貯蔵冷却し、放射能の減衰後容器内に密封し、英国原子力公社に輸送売り渡す。