ユネスコによる原子力留学生の受入れについて

1)昭和32年3月30日付で外務省からユネスコ人物交換局長あて「日本原子力研究所に設置されるアイソトープ研修所および原子炉学校の教員養成のために原子炉工学、原子炉化学、放射化学の3部門について1名ずつ受入れていただきたい。」旨申し入れた。

2)これに対し32年7月19日付外務省あて下記内容の回答があった。

          記

    受入れ数  3名

    期  間  6〜9ヵ月

    経  費  全額ユネスコ負担

    候補者数  受入れ数の3倍

3)32年8月11日付国際協力局長から原子力局 長あて候補者推薦依頼があり、原子力局において上記ユネスコからの回答にもとづき、文部省など関係方面と協議のうえ、原子力関係の教員養成ということで原子力研究所関係6名、文部省関係3名を選考することとし、外国語試験、身体検査を行った結果候補者8名を選考し、順位をつけて10月4日付で外務省に回答した。
 なお、本件については10月18日開催の第41回原子力委員会に報告、了承された。
 ユネスコフェローシップによる受入は原子力関係のみが認められたもので、申入れの趣旨に対して多大の貢献をするものと各方面から期待されている。