第2回原子力平和利用国際会議について

 1955年12月、国連総会は、人類が原子力を平和的目的のために最大に利用できるよう、原子力利用の振興を希望し、原子力平和利用に関する技術情報交換のため、第2回原子力平和利用国際会議が2〜3年の間に開催されることを勧告した。この決議に従い、第2回原子力平和利用国際会議が1958年9月1日から13日まで前回同様ジュネーブで開催されることになった。
 ハマーショルド事務総長からの招請状によれば、同会議は概略次のような内容のものである。会議は、本会議と平行技術会議に分れているが、本会議においては原子動力の将来など一般的な討論が行われ、平行技術会議では原子力平和利用に関する各部門の技術的情報が発表される予定である。以下会議議事のうち主要なものを並記しておく。

本会議

 原子動力の将来

 原子力発電所の経験

 原子力発電所の建設計画

 発電以外の目的への原子力利用

 アイソトープ利用の進歩

 健康および安全に対する実地経験

 理論物理学の最近の発展

平行技術会議

(第一部会)

 原子炉工学、原子炉資材、被照射燃料要素の処理、廃棄物の処理など

(第二部会)

 核融合の問題、素粒子物理学、原子炉理論および計算、燃料サイクルおよび原子動力の経済、研究炉および試験炉の利用など

(第三部会)

 線量および標準、アイソトープの新しい医学利用、放射線の生物学的影響、放射線防護の経験、原子炉の安全性と所在地など

(第四部会)

 原料物質の供給、選鉱、「抽出、精錬、アイソトープの分離法、燃料要素の加工など