フランスからの天然ウラン購入について


  日本原子力研究所では、冶金研究用として金属ウランを購入すべく、その輸出可能国を検討していたが、このほど政府のあっせんによりフランス原子力庁から天然ウラン1トンを購入することになった。

 同ウランの価格はFOB25,000フラン/kgとかなり割高であるが、協定によらず、商業ベースで輸入されるため、使用に当っては面倒な条件がなく、自由に研究し得る利点を有している。

 現品は、10月6日すでに日本船会津丸にてマルセーユから積出され、横浜には11月中旬到着の予定で、原子力研究所および関連研究として住友金属・日立製作所がただちに実験を開始するはずである。

 本ウランの品質形状は次のとおりである。

純度:99.5%以上の reactor grade のもの

規格:直径15cm、高さ23cmのingot form, 重量約70kg/1本