動力炉専門小委員会日誌

第 5 回

日 時 昭和32年2月26日 午後1時30分

場 所 人事院ビル内原子力委員会会議室

出席者 石川、藤岡委員

    荒川、川村、吉田、吉岡、森川、木村(代理前沢)各専門委員

    三谷(通産省)小林(産業会議)嵯峨根、杉本(原子力研究所)

    今井(燃料公社、代理浅田)

    大山、辻本、弘田、原、稲生(代理荘田)、瀬藤、松本(訪英調査団)

    法貴次長、ほか担当官

議 事 前回につづいて英国型の地震対策がおもな議題であった。およその結論は次のとお りである。


1.英国側へ通報すべき事項

 1)日本の地震に関する資料

 2)東海村の地盤と予期される地震の強度、振幅、持続時間の通報


2.英国側へ照会すべき事項

1)問 題 点

a グラファイトの変形

1 バンドの強化

2 チャンネルにアルミをはめたらどうか、この場合内側はともかく、外側は核的に差支えないか。

3 一般の起動、停止時の熱膨脹にはいかに対処しているか

b ボールベアリング(他の支持法はないか)

c ガスシール(弾性のあるものにしたら)

d 脚  (強化)

e ダクト(つなぎはよいか)

f 熱交換器(支持の強化)

2) 根本的改善

a 炉をシールドに吊り下げたらどうか(グラファイトは変形しない)

b 炉をシールドに固定したらどうか(ダクトには好都合)

c 炉をシールドにバネで支持したらどうか(振動は幾分少なくなる)

d 炉を地下においたらどうか(地下では振動が少ない)


3.今後の進め方について

 1)委員会を設ける。

 2)実験を進める。

  a 問題になる振動をとらえること。

  b 大規模な実験を行うこと。