第12回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)大臣級会合(2011年12月16日)
第12回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)大臣級会合
平成23年12月16日
平成23年12月16日、東京(三田共用会議)において第12回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)大臣級会合を開催し、日本からは細野大臣及び中塚副大臣がご出席されました
FNCAは、日本が主導となり、近隣アジア地域における原子力の平和的利用を促進するための情報交換、知見の共有を図るもので、東アジア等の12か国の大臣級代表(大臣5ヵ国、副大臣2ヵ国、原子力行政機関長他)が一堂に会し、原子力分野での国際協力に関し幅広い観点から討議を行いました。
会合の主な決議として、FNCA参加各国の原子力施設に最高の安全基準を適用することを目指し、アジア地域における原子力安全分野での協力を強化すること、東電福島事故の知見や自然災害に関する知見の共有、FNCAプロジェクトで得られた成果を農業・医療等の分野での商業利用の促進、等について採択されました。
今次会合では、東京電力福島原子力発電所の事故に関する特別セッションを設け、東京電力福島原子力発電所の事故で得られた知見と今後の取組、福島の除染に関する取組、東日本大震災後のリスク・コミュニケーション等を参加国に紹介し、国際社会での情報共有、情報の透明性、科学的な情報をわかりやすく発信するための人材育成の重要性が指摘されました。

各国代表の集合写真(細野大臣は左から5番目)

開会の挨拶を行う細野大臣

FNCA会合の会場の様子

各国代表との昼食会での中塚副大臣

「東京電力福島第一原子力発電所の事故で得られた知見による原子力安全の強化」について発表を行う尾本原子力委員会委員

「福島の環境回復に向けた除染に関するJAEAの活動」について発表を行う石田JAEA福島環境安全センター所長

「東日本大震災後のリスク・コミュニケーション」について発表を行う四方内閣副広報官・官邸国際広報室長

セッション5 円卓会議1 今後の基盤整備(人材育成と広報)にて、広報に関するリードスピーチを行う秋庭原子力委員会委員
除染状況と津波及び地震の被害状況の視察
平成23年12月17日
大臣級会合の翌日の12月17日には、大臣級4名を含む各国代表が、福島県南相馬市における除染活動の視察や、原町火力発電所周辺における津波及び地震の被害状況を視察し、除染の最新情報を共有し、自然災害に関する知見の共有を図りました。

各国代表による除染状況の視察

JAEAの除染に関する説明を聞く各国代表

取材を受けるオーストラリア原子力科学技術研究機構のロン・ハッチングス氏

原町火力発電所周辺の津波の被害状況を視察する各国代表