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第412号 原子力委員会メールマガジン


        @mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
             2024年6月7日412号
― 目次 ――――――――――――――――――――――――――――――
●こんにちは、原子力参事官です
「エネルギー白書」

●6月4日(火)の定例会議報告
・医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプランのフォローアップについて【制度・体制の整備、研究開発の推進等】(文部科学省)
・令和5年度版原子力白書(案)の概要について

●6月11日(火)の定例会議予定
・原子力発電所の保全活動について(関西電力株式会社 原子力発電部長 棚橋晶氏)
・医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプランのフォローアップについて【医療用RIを巡る各国の情勢】(公益社団法人日本アイソトープ協会 専務理事(原子力委員会参与)畑澤順氏、同協会 医薬品部 次長 北岡麻美氏)

●原子力関係行政情報
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――‥‥――こんにちは、原子力参事官です ――‥‥――‥‥――‥‥――
「エネルギー白書」

こんにちは、原子力参事官の山田です。
6月に入りました。雨の降る日と天気のいい日が交互にやってきている感じがします。6月と言えば紫陽花ですが、私はまだ紫陽花を見ていません。忙しさにかまけて、あまり周りが見えていないのかもしれません。反省です。週末、落ち着いて周りを見てみます。

今月4日にエネルギー白書が閣議決定されました。これは、エネルギー基本法に基づく法定白書で、2004年から毎年度作成されています。

ちなみに、「白書」とは、各施策に関する「年次報告」であり、イギリスでは、政府の報告書の表紙の色が白だったことからwhite paperと呼んでおり、日本がそれに倣った、ということのようです。white paperの直訳が「白書」ということです。なお、外交に関する報告に限っては「白書」ではなく「青書」と呼びますが、これもイギリスの例に倣ったものだそうです。

エネルギー白書に話を戻しますと、3部構成になっており、第1部が、各年度のエネルギーを取り巻く動向を踏まえた分析、つまり、毎年度変わる特集的な部分となっています。
その第1部は3つの章に分かれていますが、第1章は「福島復興の進捗」、第2章は「カーボンニュートラルと両立したエネルギーセキュリティの確保」、第3章は「GX・カーボンニュートラルの実現に向けた課題と対応」となっています。

日々、原子力に関する仕事をしている私から見ると、これって原子力白書かな、と見間違えてしまうくらい、3つの章のタイトルは全て原子力と整合した内容になっています。それだけ、原子力政策は今のエネルギー政策の潮流に乗っている政策、というのは言い過ぎでしょうか。
なお、本家の原子力白書については、絶賛執筆中で、近日中に完成予定です。

このエネルギー白書で私が気になったのは、日本の今後の電力需要の想定です。現在、私も、横にスマホを置きながら職場のPCを使っていますが、当然ですが、これ、みんな電気で動きます。最近はイヤホンも無線になり、これも充電します。カメラだって、昔のフィルムから今はみんなデジカメになり、これも充電します。
スマホやPCを持つ人が増えれば、当然、データのやり取りが増えます。このデータのやり取りをする場所を「データセンター」と言いますが、最近、国内でデータセンターの建設が増えています。それだけデータセンターの需要があるのだと思います。また、特に最近、生成AIが話題になっていますが、この生成AIもかなりのデータのやり取りがデータセンターとの間であるのだそうです。

ここだけを見ても、電力需要は増える一方です。たとえ省エネ、節電を頑張ったとしても、この増える電力需要をオフセット出来るほどにはならないと思います。ということは、この電気をつくるときにCO2を出来るだけ出さない、つまり、カーボンニュートラルを心掛けることがとても大切になってきます。そうなると、発電時にCO2を出さない原子力はカーボンニュートラルの観点でも重要な選択肢になり得ると思います。

これもエネルギー白書に書いてあるのですが、世界各国が温室効果ガス排出・吸収量に目標を掲げて対策を進めているのですが、実は日本は、今のところ、目標ラインに沿って着実にCO2の排出量を減らしています。アメリカやEU27ヶ国は目標ライン通りにいかず、苦しんでいるにもかかわらず、です。日本がこの調子でCO2を削減していくためには、どうしたらいいのでしょうか。油断をすると、すぐに目標ラインから外れてしまい、一度外れてしまったら、元に戻すのは大変だと思います。
地球のため、日本人みんなで考えていく必要があると思います。

そんなことを考えさせられる、今年度のエネルギー白書でした。

――‥‥――定例会議情報――‥‥――‥‥――‥‥――‥‥――‥‥――‥
●原子力委員会の定例会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は霞ヶ関周辺で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内や配布資料は、すべて原子力委員会ウェブサイト(以下URL)で御覧いただけます。
https://www.aec.go.jp/kaigi/teirei/index.html

●6月4日(火)の定例会議の議題は以下のとおりです。
配布資料はこちら
https://www.aec.go.jp/kaigi/teirei/2024/siryo17/

【議題1】医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプランのフォローアップについて【制度・体制の整備、研究開発の推進等】(文部科学省)

<主なやりとり等>
医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプランのフォローアップについて、文部科学省 研究開発局 原子力課 奥課長より説明し、その後、委員との間で質疑を行った。また、参与より専門的な観点から意見をいただいた。

【議題2】令和5年度版原子力白書(案)の概要について

<主なやりとり等>
令和5年度版原子力白書(案)の概要について、事務局より説明し、その後委員との間で質疑を行った。また、参与より専門的な観点から意見をいただいた。原子力白書(案)の概要については、このとおりとし、6月下旬の原子力委員会決定を目指し本文の作業を進めることとした。

●6月11日(火)の定例会議予定
6月11日(火)14:00からの定例会議の議題は以下となります。傍聴をご希望される方は、以下より登録をお願いいたします。(登録の締め切りは6月10日(月)15:00となります。) 
https://form.cao.go.jp/aec-melmaga/opinion-0076.html
【議題1】原子力発電所の保全活動について(関西電力株式会社 原子力発電部長 棚橋晶氏)
【議題2】医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプランのフォローアップについて【医療用RIを巡る各国の情勢】(公益社団法人日本アイソトープ協会 専務理事(原子力委員会参与)畑澤順氏、同協会 医薬品部 次長 北岡麻美氏)

――‥‥――原子力関係行政情報――‥‥――‥‥――‥‥――‥‥――‥‥
原子力関係の他の行政における委員会等のリンク情報は以下のとおりです。

※URLが改行されてリンクが認識されない場合
URLはクリックせず、文字列全体をURL欄に Copy & Paste してください。

■首相官邸
・原子力防災会議
(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/genshiryoku_bousai/)
・原子力災害対策本部会議
(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/genshiryoku/)
・廃炉・汚染水・処理水対策関係閣僚等会議
(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/hairo_osensui/index.html)

■内閣官房
・原子力関係閣僚会議
(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/genshiryoku_kakuryo_kaigi/)
・最終処分関係閣僚会議
(http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/saisyu_syobun_kaigi/)
・放射能対策連絡会議
(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/housyanou/index.html)
・GX実行会議
(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gx_jikkou_kaigi/index.html)

■内閣府
・統合イノベーション戦略推進会議
(https://www8.cao.go.jp/cstp/tougosenryaku/kaigi.html)
┗イノベーション政策強化推進のための有識者会議「核融合戦略」
(https://www8.cao.go.jp/cstp/fusion/index.html)
・原子力防災
(https://www8.cao.go.jp/genshiryoku_bousai/index.html)
┗地域原子力防災協議会
(https://www8.cao.go.jp/genshiryoku_bousai/kyougikai/kyougikai.html)

■経済産業省・資源エネルギー庁
・総合資源エネルギー調査会電力・ガス事業分科会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/index.html)
┗原子力小委員会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/genshiryoku/index.html)
┣自主的安全性向上・技術・人材WG
┣原子力の自主性安全性向上に関するWG
┣原子力事業環境整備検討専門WG
┣革新炉WG
┣廃炉等円滑化WG
┗電力・ガス基本政策小委員会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/index.html)
┣特定放射性廃棄物小委員会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/radioactive_waste/index.html)
┗地層処分技術WG
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/radioactive_waste/geological_disposal/index.html)
・総合資源エネルギー調査会基本政策分科会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/kihon_seisaku/index.html)
┣長期エネルギー需給見通し小委員会
┣発電コスト検証WG
(https://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/#cost_wg)
┗電力需給検証小委員会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/kihon_seisaku/denryoku_jukyu/index.html)
┗使用済燃料対策推進協議会
(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/shiyozumi_nenryo/index.html)
┗地層処分研究開発調整会議
(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/chiso_shobun/index.html)
┗高速炉開発会議
(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/kosokuro_kaihatsu/index.html)
┗青森県・立地地域等と原子力施設共生の将来像に関する共創会議
(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/aomori_kyosokaigi/index.html)
┗福井県・原子力発電所の立地地域の将来像に関する共創会議
(https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/fukui_kyosokaigi/index.html)

■原子力規制委員会
・原子力規制委員会
(https://www.nsr.go.jp/)
┣原子炉安全専門審査会・核燃料安全専門審査会
(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/roanshin_senmon/menu.html)
┣放射線審議会
(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/houshasen/index.html)
┣国立研究開発法人審議会
(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nrda/index.html)
┣量子科学技術研究開発機構部会
(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/nirs/index.html)
┣日本原子力研究開発機構部会
(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/nrda/jaea/index.html)
┣原子力規制委員会政策評価懇談会
(https://www.nsr.go.jp/disclosure/committee/yuushikisya/seihyou_kondan/index.html)

■文部科学省
・科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会原子力科学技術委員会
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/055/index.htm)
┣原子力研究開発・基盤・人材作業部会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/100/index.htm)
┣核不拡散・核セキュリティ作業部会
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/076/index.htm)
┣原子力バックエンド作業部会
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/099/index.htm)
┗科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会核融合科学技術委員会
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/074/index.htm)
┗原型炉開発総合戦略タスクフォース
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/078/index.htm)
┗調査研究協力者会議等(研究開発)
┗「もんじゅ」廃止措置評価専門家会合
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/022/index.htm)
┗原子力損害賠償紛争審査会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/016/index.htm)
┗次世代革新炉の開発に必要な研究開発基盤の整備に関する検討会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/025/index.html)
┗核融合の挑戦的な研究の支援の在り方に関する検討会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/027/index.html)
┗国立研究開発法人審議会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokurituken/index.htm)
┣量子科学技術研究開発機構部会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokurituken/010/index.htm)
┗日本原子力研究開発機構部会
(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokurituken/003/index.htm)

●次号配信は、2024年6月14日(金)頃の予定です。
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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
原子力委員会:上坂 充委員長、直井 洋介委員、岡田 往子委員
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