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@mieru(あっとみえる) 原子力委員会メールマガジン
2015年3月13日号
☆★☆ めざせ! 信頼のプロフェッショナル!! ☆★☆
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┏ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┣ 委員からひとこと 政策に関する情報提供の課題
┣ 会議情報
┃ (3月3日)
┃ ・国際原子力機関(IAEA)による「2013年版保障措置声明」の公表
┃ 及び我が国における保障措置活動の実施結果について(原子力規制
┃ 庁)
┃ ・国立研究開発法人日本原子力研究開発機構の次期中長期目標につい
┃ て(諮問)(文部科学省)
┃ ・原子力利用の「基本的考え方」について
┃ (JT生命誌研究館館長 中村桂子氏)
┃ (3月10日)
┃ ・第16回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)コーディネーター会合
┃ の結果概要について
┃ ・原子力利用の「基本的考え方」について
┃ (政策研究大学院大学教授 黒川清氏)
┃ (3月11日)
┃ ・原子力利用の「基本的考え方」について
┃ (東京電力株式会社 取締役 常務執行役 姉川尚史氏)
┃ (3月12日)
┃ ・国立研究開発法人日本原子力研究開発機構が達成すべき業務運営に
┃ 関する目標(中長期目標)について(答申)
┃ ・岡原子力委員会委員長の海外出張について
┣ 採用情報
┃ ・政策企画調査官、上席政策調査員又は政策調査員の募集について
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━・・・━ 委員からひとこと ━・・・━━・・・━━・・・━━・・・
政策に関する情報提供の課題
岡 芳明
現代社会は、産業革命以来の科学技術探究の成果を利用することで構築され
ている。しかし、エネルギー政策など、政策の立案、考察においては、自然の
探究の結果である自然科学の(科学技術)情報のみならず、人文・社会科学に
かかわる検討、研究、考察の結果が参照される。
例えば、エネルギー政策では、エネルギー資源やその供給と需要、エネル
ギー産業の動向、経済性等のみならず、エネルギーセキュリティ、安全保障、
地球環境問題、産業競争力、地域振興など、多様な観点での考察がなされる。
これらの項目の分析や、研究、検討は、行政庁やその関連機関、あるいは、民
間の研究所等で、個別になされているはずであるが、それらの報告書が作成さ
れているのかどうか、作成された場合も必ずしも国民が容易に入手できる形で
提供されてはいないのではなかろうか。政策に関連する解説記事も、個別にい
ろいろな形で存在しているが、国民には届いていないものが多いのではなかろ
うか。
米国では、様々なシンクタンクがそれぞれ専門的な検討をして、報告書を作
成し公開しており、それらを根拠としつつ政策の議論がなされて国民理解や政
策への意思決定がなされているように思われる。日本では、政策の根拠となる
科学技術情報の国民理解の課題とともに、こうした政策関連情報の説明責任や
提供の問題も、改善の必要があるのではなかろうか。
たとえば科学技術的検討結果をもとに構築される高レベル放射性廃棄物の地
層処分においても、技術的な成立性の検討のみならず、将来の世代に対する責
任、便益とリスクのバランスなど、倫理的、社会的な基準などの観点からの検
討が必要で、その検討をした国際機関のレポートはすでに約30年前に公開さ
れ、その後も各国で参照されつつ、さらに国際機関や米国科学アカデミーなど
で検討や考察が加えられ報告書が作成されている。
社会科学も含めて、科学の主張や考察にはよく分析し検討した証拠資料が必
要で、ある主張に対する反論も証拠に基づいてなされる必要がある。よい政策
を作るためは証拠に基づかない議論にならないよう注意が必要ではないか。
政策の根拠情報の作成と提供方法に工夫と改善がなされ、その国民理解が進
展することを期待したい。
●次号は阿部委員からのひとことです!
━・・・━━ 会議情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
●原子力委員会の会議を傍聴にいらっしゃいませんか。会議は原則として霞ヶ
関にある合同庁舎8号館で開催しており、どなたでも傍聴できます。開催案内
や配布資料は、すべて原子力委員会ウェブサイト(以下URL)で御覧いただけ
ます。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/index.htm
●3月3日(火)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイト
に掲載される議事録を御覧ください。
【議題1】国際原子力機関(IAEA)による「2013年版保障措置声明」の公表及
び我が国における保障措置活動の実施結果について(原子力規制庁)
<主なやりとり等>
原子力規制庁より、国際原子力機関(IAEA)による「2013年版保障
措置声明」の公表及び原子力規制委員会が行った日本国内における保障措置活
動の実施結果について説明がありました。委員からは、透明性を確保しつつ検
査を合理化していくために、IAEAにおいてどのような取り組みを行っているか
等について質問がありました。
【議題2】国立研究開発法人日本原子力研究開発機構の次期中長期目標につい
て(諮問)(文部科学省)
<主なやりとり等>
平成27年3月2日付けで、独立行政法人日本原子力研究開発機構法第25
条の規定に基づき、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構の中長期目標に
ついて、文部科学省、経済産業省及び原子力規制委員会より、原子力委員会に
諮問があり、中長期目標案について文部科学省から説明が有りました。委員か
らは、7年間の中長期目標期間の途中での社会情勢等の変化にどのように対応
するか等について質問がありました。
【議題3】原子力利用の「基本的考え方」について(JT生命誌研究館館長 中村
桂子氏)
<主なやりとり等>
原子力委員会で議論を進めている原子力利用の「基本的考え方」の策定に向
けて、JT生命誌研究館館長 中村桂子氏より、御意見を聴取しました。中村氏
からは、熱エネルギーとしての原子力以外に、核分裂、核融合など基礎研究に
可能性があるのではないか等の意見がありました。
●3月10日(火)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイト
に掲載される議事録を御覧ください。
【議題1】第16回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)コーディネーター会合
の結果概要について
<主なやりとり等>
事務局より、平成27年3月4〜5日に三田共用会議所において開催した第
16回アジア原子力協力フォーラム(FNCA)コーディネーター会合の結果概要に
ついて、平副大臣より、FNCA設立以来15年間にわたるアジア地域の経済社会
の発展に貢献したとこを評価しつつ、経済社会環境の激変を踏まえて、今後の
FNCAの在り方について、議論を開始するのに適した時期にあるとの認識が示さ
れたこと、FNCA下の各プロジェクトの成果等について説明があったこと等の説
明がありました。
【議題2】原子力利用の「基本的考え方」について(政策研究大学院大学教授
黒川清氏)
<主なやりとり等>
原子力委員会で議論を進めている原子力利用の「基本的考え方」の策定に向
けて、政策研究大学院大学教授 黒川清氏より、御意見を聴取しました。黒川
氏からは、国会事故調の指摘事項とその後の国内外の反応などについて紹介が
あり、世界が原子力委員会を見ており、情報を英語でも発信していくことも大
事であること、失敗から学んでいく姿勢や安全意識を持つ必要があること等の
意見があり、委員からは、国会・政府・民間と事故調査報告書は色々あるが、
これをどのように活かしていくべきか等の質問がありました。
●3月11日(水)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイト
に掲載される議事録を御覧ください。
【議題1】原子力利用の「基本的考え方」について(東京電力株式会社 取締役
常務執行役 姉川尚史氏)
<主なやりとり等>
原子力委員会で議論を進めている原子力利用の「基本的考え方」の策定に向
けて、東京電力株式会社 取締役 常務執行役 姉川尚史氏より御意見を聴取し
ました。姉川氏からは、東京電力福島第一原子力発電所事故の教訓と原子力安
全改革に関する取り組み等について説明があり、委員からは、事故の教訓を関
係者と共有するためにどのような取り組みを行っているか等の質問がありまし
た。
●3月12日(木)の会議の概要は以下のとおりでした。詳しくはウェブサイト
に掲載される議事録を御覧ください。
【議題1】国立研究開発法人日本原子力研究開発機構が達成すべき業務運営に
関する目標(中長期目標)について(答申)
<主なやりとり等>
3月3日に開催された第11回原子力委員会で文部科学省より説明のあった、
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構の次期中長期目標についての諮問に
対する答申案の審議が行われ、原子力委員会として、案のとおり答申すること
としました。
【議題2】岡原子力委員会委員長の海外出張について
<主なやりとり等>
岡原子力委員会委員長は、3月18日(水)から20日(金)にかけて、米国・
ワシントンDCを訪問し、原子力関係者と核不拡散、核燃料サイクル、日本の原
子力政策等について意見交換を行う予定です。
●次回は3月24日(火)に定例会議を開催する予定です。詳しくは、以下の開催
案内を御覧ください。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/topic/kaisai.htm
━・・・━━ 採用情報 ━━・・・━━・・・━━・・・━━・・・━━・
政策企画調査官、上席政策調査員又は政策調査員の募集について
今般、原子力委員会の庶務を担い、原子力の研究、開発及び利用に関する調
査、企画、立案等を行っている内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション
担当)組織において、技術動向調査担当及び情報発信担当の政策企画調査官、
上席政策調査員、又は、政策調査員として勤務いただく方を募集しております。
詳細については、以下URLを御覧ください。
https://www8.cao.go.jp/jinji/saiyo/sonota/20150310_kagi.pdf
皆様の御応募をお待ちしております!
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●次号配信は、平成27年3月27日(金)午後の予定です。
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発行者:内閣府原子力政策担当室(原子力委員会事務局)
○メルマガへの御意見・御感想はこちらへ
https://form.cao.go.jp/aec/opinion-0017.html
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