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委員会の動き

定例及び臨時会議



第 1 回(定例)

〔日 時〕昭和63年1月12日(火)10:00~

〔議 題〕
 (1)昭和63年度原子力関係予算について
 (2)日本原子力発電株式会社東海第二発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について(答申)
 (3)日本原子力発電株式会社敦賀発電所の原子炉の設置変更(1号及び2号原子炉施設の変更)について(諮問)
 (4)日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更(TCA施設の変更)について(諮問)
 (5)その他

〔審議事項〕
 (1)議事録の確認
 「第43回原子力委員会定例会議議事録」を了承した。

 (2)昭和63年度原子力関係予算について
 昭和63年度原子力関係予算政府原案について事務局より資料に基づき報告があった。

 (3)日本原子力発電株式会社東海第二発電所の原子炉の設置変更(原子炉施設の変更)について(答申)
 昭和62年11月17日付け62資庁第10383号をもって諮問のあった標記の件に関する核原料物資、核燃料物資及び原子炉の規制に関する法律第26条第4項において準用する同法第24条第1項第1号、第2号及び第3号(経理的基礎に係る部分に限る。)に規定する基準の適用については妥当なものと認め、通商産業大臣あて答申することを決定した。(資料1)

 (解 説)
 本件は、制御棒の長寿命化を図るため、従来型制御棒に加え新型制御棒を採用するものである。

(4)日本原子力発電株式会社敦賀発電所の原子炉の設置変更(1号及び2号原子炉施設の変更)について(諮問)
 昭和62年12月18日付け62資庁第10384号をもって通商産業大臣より諮問を受けた標記の件について、通商産業省から資料に基づき説明がなされ引続き審議することとした。

(解 説)
 本件は、1号炉核計装の信頼性向上等を図るため、中性子源領域モニタに代え起動領域モニタを採用すること等を行うものである。

(5)日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更(TCA施設の変更)について(諮問)
 昭和63年1月5日付け62安(原規)第343号をもって内閣総理大臣より諮問を受けた標記の件について、科学技術庁から資料に基づき説明がなされ引続き審議することとした。

(解 説)
 本件は、稠密燃料棒格子に関する炉物理実験を行うため、3.2wt%濃縮二酸化ラウン燃料要素(Ⅱ型)を追加するとともに、非常用電源設備の設置等を行うものである。

第 2 回(臨時)

〔日 時〕昭和63年1月22日(金)10:30~

〔議 題〕
(1)日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更〔STACY(定常臨界実験装置)施設及びTRACY(過渡臨界実験装置)施設の設置〕について(諮問)
(2)その他

〔審議事項〕
(1)議事録の確認
 「第1回原子力委員会定例会議議事録」を了承した。

(2)日本原子力研究所東海研究所の原子炉の設置変更〔STACY(定常臨界実験装置)施設及びTRACY(過渡臨界実験装置)施設の設置〕について(諮問)
 昭和62年12月26日付け62安(原規)第220号をもって内閣総理大臣より諮問を受けた標記の件について、科学技術庁から資料に基づき説明がなされ引続き審議することとした。

(解 説)
 本件は、核燃料サイクル施設に係る臨界基礎データ及び臨界過渡現象データの収集を図るため、STACY施設及びTRACY施設をそれぞれ設置するものである。

(3)その他
① 原子力委員会専門委員の任命等について
 標記の件について、事務局より資料に基づき説明がなされ了承された。(資料2)

② 原子力委員会会議への職員等の出席について
 標記の件について、事務局より資料に基づき説明がなされ了承された。

資料1

日本原子力発電株式会社東海第二発電所の原子炉の
設置変更(原子炉施設の変更)について(答申)

62原委第118号
昭和63年1月12日

 通商産業大臣 殿

原子力委員会委員長

 昭和62年11月17日付け62資庁第10383号をもって諮問のあった標記の件に関する核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第26条第4項において準用する同法第24条第1項第1号、第2号及び第3号(経理的基礎に係る部分に限る。)に規定する基準の適用については妥当なものと認める。

資料2

原子力委員会専門委員の任命等について

昭和63年1月22日
原子力委員会

1.今村努の専門委員の辞任を認め、新たに林幸秀を専門委員に任命し、原子力開発利用の内外の動向調査に関する事項を調査審議させることとする。

2.上記に伴い、所要の手続きを取ることとする。


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