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日・EC核融合協力について


原子力局技術振興課

 第3回日・EC核融合専門家会合が、昭和60年11月19、20日にEC本部(ブラッセル)において開催され、我が方から和田技術振興課長他5名、EC側からパルンボ核融合部長他20名が出席した。会合の概要は、下記のとおり。

1. EC核融合開発の主要動向

・第9次5か年計画(‘87~91’)が来年策定の予定であり、現在の5か年計画は6.9億ECUで、全体として順調に実施中。

・米国DOEとのバイ・ラテラル協定の交渉が進み、締結が間近である。

2. 日・EC間の協力の現況

・超電導磁石(LCT)、材料照射、プラズマ壁面相互作用(TEXTOR)、三大トカマク、次期装置設計研究等の協力について意見交換を行った。

3. 今後の協力分野について
・前回会合時に設計された9つの協力分野*について具体的な協力項目の検討結果が報告された。(*①JT-60/JET、②その他のトカマク、③ステラレータ、④RFP、⑤スクリュー・ピンチ、⑥コンパクト・トーラス、⑦ミラー、⑧工学技術・次期装置、⑨その他)

・双方から、トカマク、ステラレータ、工学技術(超電導、トリチウム等)を初めとする多くの分野で具体的な協力(研究参加、ワークショップ、共同研究等)が提案され、日・EC双力の計画の相補性の高さを認識し、今後の協力推進の必要性を確認し合った。

4. 協力の協定化について

・各分野における協力を具体化するには、日・EC間に核融合協力協定等何らかの枠組が必要となることを確認し、専門家レベルの検討であることを前提に、協定の枠組、形態等について意見交換を行った。

・この検討結果は、双方が持ち帰り、協定案の検討を開始することとなった。


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