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日米科学研究協力第1回協議会について 日米科学技術研究協力に関する会議が1979年9月30日及び21日、東京において開催された。日本側からは、団長の外務省宮崎外務審議官の他外務省、文部省、厚生省、農林水産省、通商産業省、運輸省、郵政省、建設省、科学技術庁、環境庁の代表が出席し、米国側からは団長のフランク・プレス大統領科学技術顧問をはじめ、大統領府、国務省、エネルギー省、農務省、商務省、保健教育厚生省、環境保護庁、航空宇宙局、全米科学財団の代表が出席した。 今次会議は、カーター大統領より大平総理に対し、日米間で、エネルギー研究開発協力に引き続き、非エネルギー分野での科学技術協力を行いたい旨提案し、これを受けて大平総理が事務レベルでの協議を応ずる旨回答したことから出発したもので、非エネルギー分野での日米科学技術研究協力についての最初の公式なステップを成すものである。 会議では、両国の科学技術政策、日米間の科学技術協力の現状と今後のあり方について意見を交換したほか、作業部会を設置し、米国側から提案のあった広範囲にわたる多数の共同プロジェクト案の目的、内容につき検討を行った。 原子力関係のプロジェクト案としては改良装置による中性子散乱(材料試験)、電子加速装置の研究開発、海洋投棄等があり、それぞれ検討を行った。 その結果協力の可能性について引き続き検討するため、次回会合を数ケ月以内にワシントンで開催することとなった。 |
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