前頁 | 目次 | 次頁

〈原子力委員会〉



第16回


〔日時〕 昭和52年4月5日(火) 16:15〜18:00

〔議題〕
1 四国電力(株)伊方発電所の原子炉の設置変更について(諮問)
2 九州電力(株)玄海原子力発電所の原子炉の設置変更について(諮問)
3 中部電力(株)浜岡原子力発電所の原子炉の設置変更について(答申)(1号原子炉)
4 中部電力(株)浜岡原子力発電所の原子炉の設置変更について(答申)(2号原子炉)
5 日本原子力船開発事業団原子力第一船の設置変更について(答申)

〔審議事項〕
1 四国電力(株)伊方発電所の原子炉の設置変更について(諮問)

 事務局から、資料「四国電力(株)伊方発電所の原子炉の設置変更(1号原子炉施設の変更)について(諮問)」、「同設置変更に係る安全性について(案)」及び「同設置変更の概要」に基づき説明があり審議を行った。

 その結果、原案どおり原子炉安全専門審査会会長あて指示することを決定した。

 なお、本設置変更の内容は、取替燃料の濃縮度を約3.40wt%から約3.28wt%に変更するとともに、取替炉心においてもバーナブル・ポイズンを使用し得るように変更するものである。

2 九州電力(株)玄海原子力発電所の原子炉の設置変更について(諮問)

 事務局から資料「九州電力(株)玄海原子力発電所の原子炉の設置変更(2号原子炉施設の変更)について(諮問)」、「同設置変更に係る安全性について(案)」及び「同設置変更の概要」に基づき説明があり審議を行った。

 その結果、原案どおり原子炉安全専門審査会会長あて指示することを決定した。

 なお、本設置変更の内容は、次のとおりである。

1 出力分布調整用クラスタ駆動装置の駆動方式をローラ・ナット式から、ラッチ式磁気ジャック駆動に変更する。

2 水素廃ガス処理系統の処理方式を循環方式から濃縮方式に変更することに伴い、水素廃ガス圧縮装置の容量を変更する。

3 固体廃棄物の発生量を減少させるため、アスファルト固化装置を新設する。

3 中部電力(株)浜岡原子力発電所の原子炉の設置変更について(答申)(1号原子炉)

 事務局から、資料「中部電力(株)浜岡原子力発電所の原子炉の設置変更(1号原子炉施設の変更)について(答申)(案)」及び「同安全性について(審査会報告書)」に基づき説明があり審議を行った。

 その結果本設置変更は許可してさしつかえないものと認め内閣総理大臣あて答申することを決定した。

 なお、本設置変更の内容は次のとおりである。

1 新しい炉心熱特性評価方法を採用することに伴い熱的制限値を変更する。

2 使用済燃料貯蔵施設の貯蔵能力を従来の炉心全装荷量の約150%から約200%に増強する。

3 1号原子炉用固体廃棄物置場を2号原子炉と共用する。また、固体廃棄物置場の使用方法を変更することに伴い、貯蔵能力を約2年分に変更する。

4 中部電力(株)浜岡原子力発電所の原子炉の設置変更について(答申)(2号原子炉)

 事務局から、資料「中部電力(株)浜岡原子力発電所の原子炉の設置変更(2号原子炉施設の変更)について(答申)」及び「同安全性について(審査会報告書)」に基づき説明があり審議を行った。

 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないものと認め内閣総理大臣あて答申することを決定した。

 なお、本設置変更の内容は次のとおりである。

1 新しい炉心熱特性評価方法を採用することに伴い熱的制限値を変更する。

2 使用済燃料貯蔵施設の貯蔵能力を従来の炉心全装荷量の約150%から約220%に増強する。

3 1号原子炉用固体廃棄物置場を2号原子炉と共用する。また、固体廃棄物置場の使用方法を変更することに伴い、貯蔵能力を約2年分に変更する。

5 日本原子力船開発事業団原子力第一船の原子炉の設置変更について(答申)

 事務局から、資料「日本原子力船開発事業団原子力第一船の原子炉の設置変更について(答申)(案)」に基づき説明があり審議を行った。

 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないものと認め内閣総理大臣あて答申することを決定した。

 なお、本設置変更の内容は次のとおりである。

 原子炉は安全性総点検及び遮蔽改修工事を終了する昭和54年度末までの間冷態停止状態にするためこの間は燃料交換は行わないので、燃料交換設備は、むつ事業所には設置せず、早急に新たな附帯陸上施設の設置場所を確定して設置するものとする。


第17回


〔日時〕 昭和52年4月12日(火) 15:15〜17:15

〔議題〕
1 京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(臨界実験装置の変更)について(答申)
2 昭和52年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて
3 放射線医学総合研究所の昭和52年度業務計画について
4 被ばく線量登録管理制度のシステム構成及び運用について(中間報告)

〔審議事項等〕
1 京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(臨界実験装置の変更)について(答申)

 事務局から、資料「京都大学原子炉実験所の原子炉の設置変更(臨界実験装置の変更)について(答申)(案)」に基づき説明があり審議を行った。

 その結果、本設置変更は許可してさしつかえないものと認め、原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。

 なお、設置変更の内容は高中性子束炉の模擬炉心実験のため、湾曲型燃料体も使用し得るよう変更するものである。

2 昭和52年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて

 事務局から、資料「昭和52年度の原子力委員会による海外原子力関係者の招へいについて」及び「イラン原子力庁エテマド総裁一行日程」に基づき説明があり検討した結果、イラン原子力庁総裁兼首相補佐官アクバル・エテマド博士を招へいすることを決定した。

3 放射線医学総合研究所の昭和52年度業務計画について

 事務局から、資料「放射線医学総合研究所昭和52年度業務計画」に基づき、業務計画等の説明があり、意見の交換を行った結果、これを了承した。

4 被ばく線量登録管理制度のシステム構成及び運用について(中間報告)

 事務局から、資料「被ばく線量登録管理制度のシステム構成及び運用について(中間報告)」及び「同(中間報告)(原子力事業従業員被ばく線量登録管理制度検討会)」に基づき報告があった。


第18回(臨時)


〔日時〕 昭和52年4月22日(金) 10:30〜11:15

〔議題〕
1 三菱原子燃料(株)東海製作所における加工事業の変更について(諮問)
2 住友金属鉱山(株)東海燃料工場における加工事業の変更について(諮問)
3 原子力発電と核燃料サイクルに関する国際会議について

〔審議事項〕
1 三菱原子燃料(株)東海製作所における加工事業の変更について(諮問)

 事務局から、資料「三菱原子燃料(株)東海製作所における加工事業の変更について(諮問)」、「同変更に係る安全性について(案)」及び「同変更の概要」に基づき説明があり審議を行った。

 その結果、原案どおり核燃料安全専門審査会会長あて指示することを決定した。

 なお、本加工事業の変更の主な内容は、燃料集合体輸送物置場の新設、転換工程におけるUO2粉末の混合並びに充填装置の変更及びUO2ペレット、燃料棒等の貯蔵能力の増設等を行うものである。

2 住友金属鉱山(株)東海核燃料工場における加工事業の変更について(諮問)

 事務局から、資料「住友金属鉱山(株)東海核燃料工場における加工事業の変更について(諮問)」、「同変更に係る安全性について(案)」及び「同変更の概要」に基づき説明があり審議を行った。

 その結果、原案どおり核燃料安全専門審査会会長あて指示することを決定した。

 なお、本加工事業の変更の主な内容はUF6保管棟及び第2粉末保管棟を新設するものである。

3 原子力発電と核燃料サイクルに関する国際会議について

 事務局から、資料「原子力発電と核燃料サイクルに関する国際会議日本代表団名簿(案)」に基づき説明があり、これを了承した。


第19回


〔日時〕昭和52年4月26日(火) 15:15〜17:20

〔議題〕
1 原子力開発利用長期計画の改訂について
2 動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設からの低レベル廃液の海への放出に係る詳細な審査について
3 動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設のホット試験に係る安全性について
4 原子炉安全専門審査会発電用事業炉部会の審査結果について
5 井上原子力委員の海外出張について
6 原子力委員会委員長代理の指名について

〔審議事項等〕
1 原子炉安全専門審査会発電用事業炉部会の審査結果について
 事務局から、原子炉安全専門審査会第7回発電用事業炉部会の審査結果について報告を受けた。2 動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設からの低レベル廃液の海への放出に係る詳細な審査について

 事務局から、資料「動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設からの低レベル廃液の海への放出に係る詳細な審査について(核燃料安全専門審査会報告書)」に基づき説明があり審議を行ったが、さらに審議を継続することとした。

3 動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設のホット試験に係る安全性について

 事務局から、資料「動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設のホット試験に係る安全性について(核燃料安全専門審査会報告書)」及び「同施設のウラン試験に係る安全性について(核燃料安全専門審査会再処理部会)」に基づき説明があり審議を行ったが、さらに審議を継続することとした。

4 原子力開発利用長期計画の改訂について

 事務局から、資料「原子力開発利用長期計画の改訂について(案)」に基づき説明があり審議を行った結果、これを決定した。

5 井上原子力委員の海外出張について

 事務局から井上原子力委員の海外出張について説明がありこれを了承した。

6 原子力委員会委員長代理の指名について

 井上委員長代理から、宇野委員長が、井上委員長代理の海外出張中の原子力委員長代理に吹田委員を指名したとの報告があった。


前頁 | 目次 | 次頁