目次 | 次頁

米国カーター大統領の国内原子力政策に関する声明について


昭和52年4月8日
原子力委員長談話

1. この程、米国大統領は、米国内での商業的な再処理及びプルトニウムリサイクルを期間を定めず延期すると共に既存の増殖炉計画を改め、その商業化を延期することを骨子とする国内原子力政策を発表した。

2. 米国の国内政策について、我が国は何らコメントする立場にないが、世界の原子力平和利用は、国際的な協調の下に進められるべきであるとの日米共通の理解にもとづき、米国政府は我が国に対して同政策の概要を事前に通報越している。

3. それに対して我が国は、原子力平和利用と核拡散防止とを両立させるべきであり、非核兵器国の核燃料政策の推進にいかなる支障もきたさないよう配慮すべきであるとの従来からの立場を改めて伝えている。

4. 米国対外原子力政策については、日米首脳会談で合意された通り、日米間で十分協議を進めることとしており、現在交渉団を派遣中であり、両国にとって満足のいく政策樹立のため、更に協議を続けていく所存である。


目次 | 次頁