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原子力委員会(第16回~第18回)




第 16 回

 〔日時〕昭和50年5月13日(火)15:15~17:10

 〔議題〕
  1 日本ニュクリア・フュエル(株)における加工事業の変更の許可について
  2 三菱原子燃料(株)における加工事業の変更の許可について
  3 発電用軽水型原子炉施設周辺の線量目標値に関する指針について
  4 非常用炉心冷却系に関する検討について

 〔審議事項等〕

  1 日本ニュクリア・フュエル(株)における加工事業の変更の許可について
 事務局から、資料「日本ニュクリア・フュエル(株)における加工事業の変更の許可について(答申)(案)」、「同加工事業の変更の許可の申請について(諮問)」および「核燃料加工事業の変更許可の申請について」に基づき、申請内容変更に係る施設の安全性等の説明があり審議を行った。
 その結果、本変更申請は許可してさしつかえないものと認め原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお変更の内容は、放射性廃棄物の発生量の増加に伴い加工施設建屋の中2階の改造等を行い、固体廃棄物の廃棄設備を追加する変更であり、これにより固体廃棄物貯蔵能力は、200lドラム缶換算で約400本から約3,400本に増加する。

  2 三菱原子燃料(株)における加工事業の変更の許可について
 事務局から、資料「三菱原子燃料(株)における加工事業の変更の許可について(答申)(案)」、「同加工事業の変更の許可の申請について(諮問)」および「核燃料加工事業の変更許可の申請について」に基づき、申請内容、変更に係る施設の安全性等の説明があり審議を行った。
 その結果、本変更申請は許可してさしつかえないものと認め原案どおり内閣総理大臣あて答申することを決定した。
 なお、変更の内容は、

  (1)放射性廃棄物の発生量の増加に伴い、固体廃棄物の廃棄設備に係る廃棄物倉庫を新設し、また、汚染機材保管倉庫を固体廃棄物の廃棄設備として使用する。
 これにより、当該事業所における固体廃棄物の保管能力は、200lドラム缶換算で約450本から約4,700本に増加する。

  (2)燃料棒一時貯蔵棚の設置場所として燃料棒補修室、燃料棒検査室にあらたに燃料棒溶接室を加える。但し、合計の最大貯蔵能力に変更はない。

  3 発電用軽水型原子炉施設周辺の線量目標値に関する指針について
  事務局から、資料「発電用軽水型原子炉施設周辺の線量目標値に関する指針について(案)」および「線量目標値についての解説」に基づき説明があり審議を行った。その結果、原案を一部修正し決定した。

  4 非常用炉心冷却系に関する検討について
 事務局から、資料「軽水型動力炉の非常用炉心冷却系の安全評価指針について(案)」および「同評価指針(審査会報告書)」に基づき報告があり検討した結果、これを了承した。

  5「むつ」放射線漏れ問題調査委員会報告について
 事務局から、資料「「むつ」放射線漏れ問題調査委員会報告書」が出された旨の報告があり意見の交換を行った。


第 17 回

 〔日時〕昭和50年5月20日(火)14:20~15:30

 〔議題〕
  1 関西電力(株)大飯発電所の原子炉の設置変更について
  2 東京電力(株)柏崎・刈羽原子力発電所の原子炉の設置について
  3 山田原子力委員の海外出張について

 〔審議事項〕

  1 関西電力㈱大飯発電所の原子炉の設置変更について
 事務局から、資料「関西電力(株)大飯発電所の原子炉の設置変更(1号及び2号原子炉施設の変更)について(諮問)」、「同設置変更に係る安全性について(案)」および「同設置変更の概要」に基づき説明があり審議を行った。
 その結果、原案どおり原子炉安全専門審査会会長あて指示することを決定した。なお、設置変更の内容は、

    1. 燃料集合体の構造を、15×15配列から17×17配列に変更する。
    2. 非常用炉心冷却設備に、炉心上部注入系を追加設置するものである。

  2 東京電力㈱柏崎・刈羽原子力発電所の原子炉の設置について事務局から、資料「東京電力㈱柏崎・刈羽原子力発電所の原子炉の設置に係る安全性について(案)」に基づき説明があり審議を行った。
 その結果、原案どおり、原子炉安全専門審査会会長あて指示することを決定した。なお、公聴会については、委員会としては開催する方向で検討するが、地元とも十分相談の上きめることとし、また、開催する場合の期日については、内規では3ケ月以内となっているが、弾力的に考えることとすることを了承した。

  3 山田原子力委員の海外出張について
 事務局から、資料「山田原子力委員の海外出張」について説明があり、これを了承した。


第 18 回

 〔日時〕昭和50年5月27日(火)10:40~12:00

 〔議題〕
  1 昭和51年度原子力関係予算の処理について
  2 環境放射線モニタリング中央評価専門部会の報告について

 〔審議事項等〕

  1 原子力委員の新任について
 議事に先立ち、井上原子力委員長代理から、御園生圭輔氏の原子力委員新任が5月23日付けでなされた旨報告があり、紹介が行われた。

  2 環境放射線モニタリング中央評価専門部会の報告について
 山県登氏(同専門部会再処理施設モニタリング計画ワーキンググループ主査)から、資料「再処理施設周辺の環境放射線モニタリング計画について(報告書)」に基づき報告があり意見の交換を行いこれを了承した。
 また、事務局から、資料「動力炉・核燃料開発事業団の使用済燃料再処理施設に係るモニタリング計画について(案)」に基づき説明があり、審議をした結果、これを決定した。

  3 昭和51年度原子力関係予算の処理について
 事務局から、資料「昭和51年度原子力関係予算の処理について(案)」に基づき説明があり審議を行なった結果、原案どおり処理方針を決定した。
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