昭和50年4月
科学技術庁 |
高等学校及びそれに準ずる学校の教員等を対象に原子力利用の分野についての講義及び実験を内容としたセミナーを開催し、原子力に関する正しい知識の普及をはかることを目的として、第7回原子力実験セミナーを開催したので、以下にその結果を報告する。 |
|
|
|
1 主 催 科学技術庁
後 援 文 部 省
2 研修 コ ー ス
Aコース 原子力利用技術(原子炉関係を除く)のうち化学、生物系に重点を直いたもの
Bコース 原子力利用技術(原子炉関係を除く)のうち物理、化学系に重点を置いたもの
3 対 象
高等学校及びそれに準ずる学校の教員並びに指導主事
4 開 催 期 間
Aコース 昭和50年3月24日(月)~29日(土)
Bコース 同上
5 開 催 場 所
Aコース 科学技術庁放射線医学総合研究所
千葉市穴川4-9-1
Bコース 日本原子力研究所ラジオアイソトープ研修所
東京都文京区本駒込2-28-49
6 実 施 内 容
別紙参照
|
7 セミナー参加者数 |
 |
8 セミナー参加者の授業担当課目別構成 |
 |
9 セミナー申込者、参加者の都道府県別構成 |
 |
第7回原子力実験セミナーアンケート集計結果
昭和50年4月
|
受講者: Aコース 22名、Bコース 32名
回答者: 〃 22名、 〃 30名
1 講義の内容について
(1)A コ ー ス |
 |
(2)B コ ー ス |
 |
○その他講義内容に対する意見
(1)Aコース
・配当時間に対して講義予定、計画内容が多過ぎる。
・時間をかけてゆっくりやって欲しい。(特に、
原子物理Ⅰ・Ⅱ、放射線生物学及び放射線遺伝学)
・テキストを早目に見せて欲しい。
・考える余裕、時間が欲しい。
(2)Bコース
・テキストを早目に見せて欲しい。
・テキスト内容の反復を少なくして欲しい。
・参考文献を付記してほしい。
・時間をかけてゆっくりやって欲しい。
・講義内容の重複、やり残し等は避けて欲しい。
・原子核概論を時間的にも量的にも増やして欲しい。
・基本的ポイントをしばって、全体的に理解できるような講義内容として欲しい。
・部分的でも興味深いところを集中講義して欲しい。
|
2 実験の内容について |
(1)A コ ー ス |
 |
(2)B コ ー ス |
 |
○その他実験内容に関する意見
(1)Aコース
・テーマが多いので選択コースがあったらよいと思う。
・一応前実験があったので方法がわかり良かった。
・呼吸・光合成関係のオートラジオグラフィの実習をして欲しい。
・化学実験は1日をかけてやってみたい。
・十分に準備されていて能率よく実験できた。
(2)Bコース
・大変興味深く面白かった。
・実験上の留意点、問題点を指摘して欲しい。
・高校生程度の実験を取り入れて欲しい。
・実験量が多いため急ぎながら実験をした感じである。
・放射分離実験で化学の基礎の部分も説明して欲しい。
|
3 セミナーの開催について
|
(1)適当な開催時期 |
 |
(2)適当な開催期間 |
 |
|
(3)聞きたい講義
ⅰ)Aコース
・原子力利用の現状と将来
・原子炉及び原子力発電について
・写真の感光と処理の理論
ⅱ)Bコース
・原子炉の安全性の現状
・原子炉概論及び理論
・放射化学分析概論
・写真乳剤による放射線の検出
・結合エネルギー
・素粒子論の導入程度
・原子物理Ⅰ・Ⅱ
・医学・生物関係の講義
(4)試みたい実験
ⅰ)Aコース
・放射能測定
・14CO2等の合成
・フェザー法による強さの測定
・トレーサ実験
・年代測定
・植物のオートラジオグラフィ
・Ⅹ線による突然変異の発生
ⅱ)Bコース
・化学反応のトレーサ実験
・液体シンチレーション測定
・霜箱を利用した現象の確認・考察
・放射線重合等の化学反応
・年代測定
・高校生向けの実験
|
4 その他の意見
(1)Aコース
・実習時間をもう少し多く欲しい
・有益であり有意義であった。
・物・化・生に分けての専門的実験セミナーにして欲しい
・全般的に浅くせまい分野にして欲しい
・講義内容をしぼって、テキストに従って講義して欲しい
(2)Bコース
・有益であったが、期間が短い
・充実した内容だった
・問題演習等も取り入れたらよい |
(別 紙)
|
第7回原子力実験セミナーAコース実施内容 |
 |
第7回原子力実験セミナーBコース実施内容 |
 |
|