議事概要


<原子力委員会>

第20回

〔日時〕昭和40年6月3日(木)14.00〜15.50

〔議題〕

1.東海地区原子力施設の地帯整備について

2.米国原子力潜水艦佐世保港寄港の際の放射能調査状況について

〔審議決定および報告事項〕

1.東海地区原子力施設の地帯整備について
 事務局から「東海地区原子力施設の地帯整備について」の朗読説明があり、審議が行なわれたが、次回打合せ会に茨城県でまとめた調査報告(案)を基にさらに検討することとなった。

2.報告事項
 事務局から「米国原子力潜水艦佐世保寄港の際の放射能調査状況について」の報告があった。

第21回

〔日時〕昭和40年6月10日(木)14.00〜17.00

〔議題〕

1.原子力事業従業員の原子力災害補償に必要な措置について

2.昭和39年度原子力年報について

〔審議決定および報告事項〕

1.原子力事業従業員の原子力災害補償に必要な措置について
 事務局から「原子力事業従業員の原子力災害補償に必要な措置について(案)」および「原子力事業従業員災害補償専門部会報告書」の朗読説明があり、審議が行なわれ、原案のとおり了承された。また、本決定を関係各省に局長名で連絡するとともに、この決定に基づいて「原子力損害の賠償に関する法律」の改正について検討することとなった。

2.昭和39年度原子力年報について
 事務局から「昭和39年度原子力年報(案)」の朗読があり審議が行なわれた。その結果、この案に予算と人員について書き加えるとともに、西村委員の下で全体の文章の再検討をおこなった後7月下旬の閣議にはかることとなった。

第22回

〔日時〕昭和40年6月17日(木)14.00〜16.00

〔議題〕

1.原子力第1船の建造契約について

2.動力炉開発の進め方について

〔審議決定および報告事項〕

1.事務局から「原子力第1船の建造契約について」(日本原子力船開発事業団からの報告)の報告があり、今後の方針について意見が交わされた。

2.事務局から「動力炉開発の進め方について」(原子力委員会案)に対する構成員の意見の概要の説明があり質議が行なわれたが、具体的検討は次回委員会打合せ会において行なうこととなった。

第23回

〔日時〕昭和40年6月23日(木)14.00〜16.00

〔議題〕

1.昭和40年度原子力平和利用研究委託費および研究費補助金交付について

2.放射線障害防止法の施行状況について

〔審議決定および報告事項〕

1.報告事項
 事務局から(イ)「昭和40年度原子力平和利用研究委託費および研究費補助金交付について」および(ロ)「放射線障害防止法の施行状況について」それぞれ報告があった。

<参与会>

第5回

〔日時〕昭和40年6月11日(金)14.00〜16.00

〔議題〕

1.原子力事業従業員の原子力災害補償に必要な措置について

2.中共第2回核実験における放射能降下について

3.米国原子力潜水艦佐世保港寄港の際の放射能調査状況について

〔議事概要〕

1.原子力事業従業員の原子力災害補償に必要な措置について、事務局から原子力事業従業員災害補償専門部会報告書の紹介説明があり、その実施に関する委員会決定について配布資料に基づき説明があった。

2.中共第2回核実験における放射能降下について、事務局から中共の第2回核実験による放射能降下状況について報告があった。

3.米国原子力潜水艦佐世保寄港の際の放射能調査状況について、事務局から米国原子力潜水艦佐世保港寄港の際の放射能調査状況について報告があった。

<専門審査会>

原子炉安全専門審査会

第28回

〔日時〕昭和40年6月4日(金)13.30〜17.00

1.FCAについて(部会審議会状況中間報告)

2.JMTRについて(部会審議結果の報告、審議)

3.山田会長会議出席報告

〔議事概要〕

1.FCAについて
 第19部会長からFCAの部会審議状況の中間報告があった。

2.JMTRについて
 第18部会長からJMTRの部会審議結果の報告があり審議が行なわれた。この結果18部会は審議を継続し、次回審議会で再検討することとした。

3.山田会長会議出席報告
 今年の4月5日〜7日にオークリッジで開かれた「事故時における核分裂生成物の放出と輸送に関する国際シンポジウム」に出席した山田会長からその概要報告が行なわれた。

<専門部会>

原子炉安全基準専門部会

第3回

〔日時〕昭和40年6月4日(金)10.30〜12.30

〔議題〕

1.気象の基準についての試案の検討

〔議事概要〕

1.気象の基準に関してWorking groupがまとめた試案について検討が行なわれた。今後さらにこの試案を気象小委員会において詳細に検討することとなった。

プルトニウム専門部会

第17回

〔日時〕昭和40年6月9日(水)13.30〜17.30

〔議題〕
 プルトニウム専門部会報告書(案)の検討

〔議事概要〕
 報告書(案)の前回の修正個所を了承し、後半部の審議に入った。報告書(案)の一部を修正し、修正した案文を部会の委員に送付し、意見を求め、異議がなければプルトニウム専門部会の報告書とすることとした。

再処理施設安全審査専門部会

第9回

〔日時〕昭和40年6月15日(火)13.30〜16.00

〔議題〕

1.再処理安全調査団の報告

2.事故小委員会の審議経過

〔議事概要〕

1.左合調査団長から調査の概要について口頭報告があった。

2.清瀬委員および事務局から審議経過について報告ののち、小委員会は平常時および事故時において環境に放出される放射性物質の量をきめ、それによる災害評価は他の小委員会または専門部会で検討することとなった。

〔動力炉開発懇談会〕

第11回

〔日時〕昭和40年6月22日(火)14.00〜17.00

〔議題〕

(1)「動力炉開発の進め方について」(原子力委員会案)に対する構成員の意見について

(2)動力炉開発懇談会の審議経過および構成員の意見の整理

(3)ワーキング・グループについて

〔議事概要〕
 「動力炉開発の進め方」の説明が行なわれ、研究開発に対する政府の役割、核燃料の入手、特殊核物質の民有化、在来型導入炉の国産化の推進方策と政府の援助、新型転換炉の選定条件等について審議が行なわれた。また、有沢委員からワーキング・グループおよび懇談会構成員の意見のとりまとめについて説明が行なわれた。