第2章 核燃料サイクル
1.ウラン資源
1.ウラン資源
(2)ウラン資源の調査探鉱
海外における我が国のウラン資源の調査探鉱活動は,動力炉・核燃料開発事業団及び民間企業によって行われている。動力炉・核燃料開発事業団は,1990年度には,カナダ,オーストラリア,アフリカ諸国,中国等において単独又は海外企業と共同による調査・探鉱を実施しており,カナダ,オーストラリア及びジンバブエにおいて有望な成果が得られつつある。このうち,カナダのドーンレイク地区のミッドウェスト鉱床は,1991年2月に海外ウラン資源開発(株)(OURD)に譲渡されている。
また,我が国の民間会社もカナダ及びオーストラリアにおいて活動を行っている。出光興産(株)は,1982年からカナダのシガーレイク地区でフランス,カナダ等の鉱山会社と調査探鉱を行っており,高品位の鉱床を発見し,現在,企業化調査を実施中である。さらに出光興産(株)は,西オーストラリア州のパターソン地区においても外国企業と共同調査を実施中である。
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