第2章 核燃料サイクル
3 核燃料加工

(1)核燃料加工の需給バランス

 我が国の軽水炉用燃料の成型加工については,現在の生産能力のままで1980年頃までの需要はまかなえるが,それ以降の需要に対しては,能力の拡充が必要である。

 また六弗化ウランから二酸化ウランへの転換(再転換)については,これまでもっぱらPWR用燃料の再転換が国内で行われてきたが,BWRについても,国産化の準備が進められている。
 ジルカロイ被覆管の製造については,現在,国産化率は40%程度であり,残りは海外から完成品で輸入されている。

(2)技術開発

 動力炉・核燃料開発事業団において,① 従来の粗製錬と精製錬を電解還元工程を経て直結する一貫製錬法(PNCプロセス)の実用化のための技術開発,② ATR(ふげん)及びFBR(常陽,もんじゅ)用のウラン・プルトニウム混合酸化物燃料の加工工程における自動化,遠隔化,品質管理等の技術開発を進めている。


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