第Ⅱ部 原子力開発利用の動向

第1章 原子力発電

1 原子力発電の動向

 昭和50年度には東京電力(株)の福島第一原子力発電所3号炉,中部電力(株)の浜岡原子力発電所1号炉,関西電力(株)の高浜発電所2号炉及び九州電力(株)の玄海原子力発電所1号炉の4基が新たに営業運転を開始したことにより,我が国で営業運転中の商業用発電炉は計12基,総電気出力660万2千KWに達した。この結果,原子力発電設備容量は,総発電設備容量の6.6%を占めるにいたっている。
 建設中の商業用発電炉は,計12基,総電気出力1,053万3千KWであり,このうち関西電力(株)の美浜発電所3号炉は,現在,試運転中である。
 昭和51年3月の第68回電源開発調整審議会において九州電力(株)の川内原子力発電所1号炉の開発計画が決定されたことにより,同審議会で開発計画が決定され,現在,原子炉設置許可申請中,または申請準備中の商業用発電炉は,計4基,総電気出力365万6千KWとなっている。
 同審議会による電源開発計画の長期見通しによれば,昭和58年末までに営業運転する原子力発電の設置容量は,総計2,514万KWとなっている。


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