第五分科会における議論の論点

平成12年3月14日
第五分科会共同座長
佐々木 康人
久保寺 昭子

 

1.国際社会への貢献

 

我が国は唯一の原爆被爆国であり、この体験を踏まえた、

「主体性をもって、国際的に貢献できる我が国の役割」の重要性を認識すべき。

2.放射線利用の現状と問題点

  • 医療、産業、農業分野での幅広い利用がされている実態
  • 利用と防護・安全管理の調和
  • 国際的な動きとの調和

を踏まえ、

「放射線利用が国民社会に受容される」ことが必要



(参考)

第五分科会における審議経過

(第1回)
 日時  平成11年9月10日(金)
 議題  今後の審議の進め方等

(第2回)
 日時  平成11年10月29日(金)
 議題  医療全体における放射線利用について

医用利用、診断分野、核医学分野、放射薬剤分野の各分野について、招へい者(平岡京都大学教授、隈崎日本医科大学教授、井上群馬大学助教授、佐治京都大学教授、田辺(財)日本アイソトープ協会部長)から、以下のタイトルでプレゼンテーション実施。

(1)放射線治療の現状と将来展望(平岡教授)

(2)放射線の医用利用-診断分野における動向-(隈崎教授)

(3)核医学分野における利用の現状、将来展望等(井上助教授)

(4)放射薬剤分野における利用の現状と展望(佐治教授)

(5)放射薬剤分野における利用の現状と展望(補足)(田辺部長)

(第3回)
 日時  平成11年11月9日(火)
 議題  食糧の安定供給の観点からの放射線利用について

招へい者(小林全日本スパイス協会理事長)及び碧海委員、加藤委員、林委員、桂委員から、以下のタイトルでプレゼンテーション実施。

(1)食品照射に関するコミュニケーションのために(碧海委員)

(2)食品照射と食の安全-不安と期待-(加藤委員)

(3)香辛料の品質保証のための対策(小林理事長)

これに対し、以下のような議論が行われた。

(4)放射線育種について(桂委員)

(第4回)
 日時  平成12年1月17日(月)
 議題  環境保全への貢献、工業分野への応用について

幅広い利用、新産業創出に向けて、石榑委員、前田委員、渡邊委員より、以下のタイトルでプレゼンテーション実施。

(1)放射線の工業・環境利用への展開(石榑委員)

(2)放射線の工業及び環境への利用-より幅広い利用に向けて-(前田委員)

(3)放射線の工業分野への応用-現状と新産業創出に向けて-(渡邊委員)

 ○プレゼンテーションに対し、以下の議論が行われた。

 ○また、前田委員から提案のあった「原子力利用に伴う放射線や放射性物質の環境影響」について、以下の議論が行われ、今後の審議項目として取り上げることとした。

(第5回)
 日時  平成12年2月29日(火)
 議題  放射線の健康影響等について

放射線の生体影響、被爆体験を踏まえた我が国の役割等に関して、武部委員、土肥委員、山下委員及び招へい者(甲斐大分県立看護大学教授)から以下のプレゼンテーションを実施。

(1)放射線の生体影響(武部委員)

(2)被爆体験を踏まえた我が国の役割(土肥委員)

(3)被爆体験を踏まえた我が国の役割-唯一の原子爆弾被災医科大学からの国際被ばく者医療協力-(山下委員)

(4)放射線防護と健康リスク(甲斐教授)

 ○主な議論は以下のとおり。

----今後の予定------

(第6回)
 日時  平成12年3月21日(火)
 議題  横断的事項等

(第7回)
 日時  平成12年4月20日(木)
 議題  機関連携のあり方について、報告書骨子案の検討

(第8回)
 日時  平成12年5月中旬(予定)
 議題  報告書のとりまとめについて