「新計画の構成」の文体などについて

○氏名   :東井 怜

○ご意見の内容:

 今日まで「新計画の構成」についての意見募集が行われていましたが、朝、作成した意見5本中2本しか送信する時間がなく、帰宅して送信しようとしたところ締め切り時間を過ぎていたため受信拒否されてしまいました。せっかく作成したものでもあり、大事な点を指摘していますので、意見として送ります。そもそも募集期間が短すぎます、今後善処を望みます。

(1)主語をきちんと補っていただきたい。英語にまず翻訳してから再度和訳してみることをお勧めしたい。
(2)国という主語は避けていただきたい。この場合、1人称の場合の主語は「政府」ではないですか。
(3)受動態が非常に多用されていて、この文章はいったい誰が何のために書いているのかと思ってしまいます。
受動態はおよそ第3者による評論的文章に使用されるものです。
長計は、行政の政策文書なのですから、それらしく体裁を整えることも必要でしょう。
例えば、「・・・・・が期待される」ではなく、「政府は・・・・・を期待する」といった具合に。

◎そもそも「・・・・・が期待される」とあると、勝手に自分が期待している側に置かれてしまったように受け止められ、非常に不愉快です。国民(この国の住民)の中には多種多様な意見があり、人くくりには出来ないのですから、住民の意見について記述する場合にはそうした代表的意見も付すことを習慣付けていただきたい。

そうした上で、政府としては、それらの意見の中からいずれかを判断し、その時々に意思統一して決定していくわけですから、「政府は・・・・を期待する」と明記していただけば、それに対してさらに支持する、もしくは反対する、態度を保留する、などと分りやすい議論が展開することになります。
議論を積み重ねていく中で、あるいは状況の変化に応じて、それぞれの考えや意思も柔軟に変っていくことで、その時々の総意が得られるというものでしょう。土地強制収用をはじめとして事業者も行政も強制執行などの手段に出なくて済むよう、原子力委員会は十分な情報と十分な議論を保証し、率先してみずから実践していただきたい。

以上。