第24回長計への意見です

○氏名   :本田 佳世

○ご意見の内容:

 ●医師・放射線技師・国民などに対する放射線防護教育について・・・
 メーカーの方のお話では、医師がきれいな写真にこだわらなければ、あと半分くらいはX線装置の線量を減らすことができるそうです。放射線の影響に関する教育や、被ばくの低減化を図る放射線防護教育を大学や医療現場でもっと充実して頂きたいです。X線検査は幼少の時でも受けるので、国民に対する教育だけでは限界があると思います。
 また、原子力発電所内で働く労働者にも同様に、放射線防護の重要性をきちんと説明して、被ばくの低減化を図って頂きたいです。
 ●国民・NPOとのコミュニケーションの重要性について・・・
 人材の養成及び確保についての論点整理(案)で、「専門家と国民の架け橋となることができるコミュニケーション能力を有した人材が求められている。」とありますが、こうした能力と知識を持つ人材は、放射性廃棄物だけでなく、特に安全の面で重要になってくると思います。市民が一番心配していることは安全面だと思いますので、様々な不安を広く聴くだけでなく、時間をかけて詳しく疑問に答えていただきたいと思います。
 また、同じ論点整理案の中で、(1)原子力教育について、「正確な知識の国民への普及に向けた、非営利組織の自立的な活動が促進されるよう配慮する。」とありますが、自立的な活動も重要ですが、ややもすれば、非営利組織に係る人の発言の整合性は、行政や事業者側に疑問視されることがあります。同じように、行政や事業者側の説明だけでは一般の市民に必要な幅広い情報が与えられずに、信用されない状況もあります。
 そこで、例えば、行政や事業者の発信している情報について、事前にこういう人たちに意見を聴いてみて、国民にとって必要で正確な情報を分かり易くする取り組みに協力してもらうのはいかがでしょうか?
 そういった極にいる人同士が対話し、一緒に考えることによって、政策や情報のあり方が客観的で国民にとって安心できる、理解されるものにより近づくのではないでしょうか?今回の策定会議の試みのように、行政、事業者、NPO、学者等、意見の異なる人同士がもっと頻繁に話し合っていく努力も必要だと思います。