核不拡散体制の維持・強化について・・・

○氏名   :本田 佳世

○ご意見の内容:

 核不拡散のために、持っていても使わせないように取り組むことも大事なはずです。「原子力委員会は、原子力平和利用の番人であり、軍事利用されることを阻止する任務を負っているのだ。」と木元原子力委員も平成14年6月18日朝日新聞朝刊13面「私の視点」に書いています。
 特に日本は、原爆による唯一の被爆国として、日本にしかできない貢献をもっと世界にしていけると思います。核兵器の恐ろしさを視覚的に訴えるだけでなく、原爆で何人の人がどのように亡くなっていったなど、詳細を世界に伝えていけば、子どもや民間人を無差別に殺傷し、生き残った多くの人々の心と体に、ほとんど一生癒えない傷を残したことが分かると思います。例) 爆心地から1km以内に居た半数以上が即日死亡し、2km先に居ても火傷してケロイドになったことなど。(『広島・長崎の原爆災害』/岩波書店より)知れば、どんな状況であってもこんなものを人の頭の上に落としていいはずがない、と感じる人も多いのではないかと思います。
 例えば各国に1つずつ原爆資料館ができて、世界で知らない人がいなくなるくらい、一般の人々まで伝える努力にもっと力を入れて取り組んでいただきたいです。
 現在のNPT(核拡散防止条約)再検討会議などの様子を国内で見ていても、再処理を平和利用に限定するから行うという日本の主張は、世界の特にアジアの人々からどう思われるか疑問です。このような努力を積極的に原子力外交政策に取り入れる事は、世界から日本を判断するよい材料の一つにもなりうると思います。