佐藤福島県知事のヒアリングで提起された四つの問題について策定会議で審議の上、回答する事を要求致します。

○氏名   :中村 融

○ご意見の内容:

 立春を迎えて寒さは幾らか緩み、雪も些かその積もる勢いを減じた様ですが、春を待つ心が高揚するのを抑え兼ねる想いです。
 さて、2/2にお送りしたねこの件に付いての意見で『対処の方法を考えて見たい』と言う趣旨の事を書きましたが、私としては「策定会議として佐藤福島県知事の提起された四つの問題について審議の上での回答を要求する』事に致したいと考えるに至りました。私の如きが要求致しましても聞き入れて頂けるものとは正直考えられませんが、『それでも一人でもこの要求を提起する者がいた』と言う事実だけは少なくとも残したいと考えた次第です。
四つの問題とは
①核燃サイクル政策の審議が佐藤知事の言葉をお借りすれば、ブルトーザーどころか戦車で突っ走った如きスケジュール審議で不充分であった。とされた問題
②福島原発第1ー5号機の配管減肉問題
③原子力・保安院の経産省からの独立問題。
④事故を起こした電力会社の責任者は『策定委員として不適格だ』とされ罷免を求められた問題
の四つです。以下私なりの意見を書き記して置きます。
①この問題は些か抽象論になる危惧から2/2の意見では省いていましたがねフランスで10年、ドイツで20年の核燃サイクル論議との比較で問題にされている訳ですからやはり回答を要求するに相応しい問題であるとして取上げました。吉岡委員も発言メモの中でこの問題に触れておられる事とは先に私の意見の中で指摘した通りです。
②この問題は佐藤知事が具体的に詳細問題提起されていますので、何も付け加える必要は有りません。尚、佐々木委員の議事録③の発言はこの問題に関わって示唆に富むものです。
③原安委が内閣府に移管された問題とも対比して当然の問題提起だと考えます。
④人事の問題は触れないのが日本的なルールですが、今回の美浜事故の責任を負うべき立場の人として、この事故の関電での余りにも安全軽視としか言いようの無い社内体制を考えれば、その当面の人が策定会議で『安全第一ーーー』と白々しく発言されているのは『策定会議の面目に関わる事態だ』と考えます。

 策定会議として地方分権の推進の立場からも是非、一回の会議を丸々費やしてでも充分な審議を尽くされて立派な回答を佐藤知事にお渡し戴けるように要求致します。
では、宜しくお願い致します。敬具。