新たに掲載された議事録・ご意見メモを読んで次回審議に生かして欲しい要望

○氏名   :中村 融

○ご意見の内容:

まず、目に付いた委員各位と参考人各位のご意見を纏めると(順不同)
①勝俣委員「地域振興・地域共生は極めて難しく良い知恵は無い」②藤参考人「協力会社は900社、多層化・雇用の季節性が問題」③藤参考人「PWRでは原子炉うわ蓋・SGの取替えを実施して来た」⑤藤参考人「火力と原子力との交流も大切」⑥廃炉の問題が繰り返し議論された。⑦勝俣委員「地域水平展開に努めている」⑧「変更管理」に努め、30年経過した炉には「長期保全計画」の策定を「法定化した」⑨山名委員「安全確保」だけでなく「安心確保」が大切。⑩和気委員「オポチュニティコストつまり安全にかけた金額で安全に対する施策の評価が出来る」
⑪吉岡委員「原子力発電政策より先にバックエンドを取上げるのに批判的だったが、急いで暫定的な政策を(バックエンドの)出さなければならない事情を了承し、審議の順序に付いて強硬な反対をしなかった」
などを指摘したいと思います。これ等から考えた事を三点指摘して意見を述べて要望して置きますので、事務局で第17回審議に審議のテーマとして提起して下さい。
(一)勝俣参考人・藤参考人の言われた事からは「協力会社」が900社もあり、雇用 の季節的な偏りがあり、孫請けまで含めて「安全についてヒトツの意思疎通」でも徹底させる事は困難である。経費が削減されている現状では益々困難である。そして地 域振興・地域共生は「良い知恵」が40年に及ぶ努力でも未だに生まれていない。と言う事を事実として指摘せざるを得ない。繰り返し事故が起こるのもこの辺に真の原因があり、これからも「机上の安全対策」はそれが如何に立派に整っていても期待は出来ないと考えざるを得ない。
(ニ)安全施策を和気委員提唱の「オポチュニチィコスト」で評価する経営上のシステムの確立に付いて是非策定会議で審議をお願いをしたい。
(三)吉岡委員は「バックエンドを先に審議するのは批判的(反対)だったが「急いで暫定的な政策を出さなければならない事情を了承し」とされていますが
①この了承は「策定会議として正式に決定されていない」とトレースしてきた私としては考えます。
②この「暫定的な政策を出さなくてはならない事情」とは「六ヶ所再処理工場の『ウラン試験入り』が急がせた事情」としか理解できません。これでは「策定会議そのものがコケにされている」と考えざるを得ません。
③次回17回策定会議で,この点をテーマとして審議してもらいたいと要請いたします。

では宜しくお願い致します。敬具。