第15回の議論を踏まえて第16回審議への要望

○氏名: 中村 融

○ご意見の内容:

前略。第15回の議論を読んで考えた要望の要点のみ箇条書きします。
①原委の策定会議で安委の範疇の「安全について」をなぜ議論するのか?
原委は推進が範疇なのでその範囲での議論でなくてはならない。そうでなければ安委の権限を侵すことに成り兼ねない。安全は当然長計にも書かれねばならないが、観点が原子力推進の観点から書き込まれねばならない。この様なインセンティーブで安全の推進ができるとか,経営の観点からこうすれば安全の確保が保障出来るとか、推進の観点から安全確保の費用をどう補償するかとかの観点からこそ長計には書き込まれねばならない。規制の観点は安委の範疇である。
②草間・山名他の委員から指摘された『人材』の観点が最も大切である。
規制に当たる人材が現場の人々から馬鹿にされるレベルの人材であって簡単に容易に現場の人が仕組んで検査をすり抜けても『何も判らない』と言うのが実際の状況ではないのか?と考えられる。馬鹿にされない感服されるレベルの人材を規制官として確保するシステムをこそ原委が推進の観点から長計に書き込むべきである。
③中西委員から指摘されている『検査する側の責任体制の明確化』が重要である。
あらゆる事故では電力側のエラー・手抜き・秘匿、隠蔽、欺瞞が見抜けなかったという事実が常に事実として指摘されている。この点の責任を問う制度、例えば検査担当者の懲戒免職制度などの整備が必要である。
この意見はタイトルだけではなくて第16回策定会議に資料として全文印刷して各委員のお手元まで配布されたい。どうか宜しく。