長計策定会議に『夢のある展望』の提示をお要請します。

○氏名: 中村 融

○ご意見の内容:

 小春日和の気持ちの良い晩秋の一日が暮れようとして明るい夕焼けが輝いています。策定会議近藤議長、委員各位、事務局の皆様大変なご努力に深い感謝を申し上げます。
 長計策定開始以来Web検索で審議の中味をトレースして参りました。そこで気の付いたことは「なんらの夢も語られていない』と言う事です。
 現在原子力利用の現状は
 ①原子炉の建設が停滞し、電力消費地と原発立地県との矛盾は深まり②FBR開発は頓挫して核燃料増殖の夢は失われ③高レベル廃棄物を含む放射性廃棄物の処理・処分は、その余りにも長い管理・貯蔵の期間に戸惑っています。
 現政策の現状の下で『夢のある明るく確かな展望』は語り得なくなっています。1999年、IAEAとエネルギーIEAと核エネルギーNEAの三国際機関が始めて共同で『開発可能な12種の革新炉』を決定し、世界に推薦しました。原子力委員会も『革新炉』をリスト・アップして世に問うています。
 過酷事故を決して起こさない固有安全炉・都市部でコ・ゼネで廃熱も利用出来る炉、増殖の倍増年が10年と言う増殖炉、高レベル廃棄物を含む放射性廃棄物を炉内で燃料として消滅出来る炉等に付いて語る『夢の有る論議』をして『明るい原子力利用の展望』を語る『革新炉システムで語る原子力利用』と言うテーマで参考人を呼んでの策定会議を企画して下さい。
 その時には、是非『トリウム溶融塩核エネルギー協働システム』を提唱されている古川和男氏も、小型固有安全炉の展開を提唱されている鈴木氏、ビュレツクス法よりはるかに安全でコストも1/10と言う『乾式再処理』を提唱されている服部禎男氏等々『原子力利用の夢と選択肢』を語れる方々を参考人としてお呼びして『原子力政策転換の具体的な姿』をイメージ出来る論議をしてください。以上の要請を策定会議でも取上げて論議してください。宜しくお願いします。敬具。