長計への質問と要望

○氏名   :本田 佳世

○ご質問の内容:

原子力新長期計画策定会議の配付資料について質問と要望です。

第16回の高速増殖炉についての資料ですが、今ひとつFBRの重要性が伝わってきませんでした。というより、なぜ自然エネルギーなどでもっと代替できないかとか、電力需要予測が変わった場合のケースとか技術開発による節電の効果とか、FBRだけ開発が進むわけではないので、細かい予測とそれに対応する必要性や理由を出して欲しいと思いました。(山地委員も電力需要予測についてはおっしゃっていたので、そういう資料が出されて検討されてもいいのではないでしょうか?)もし、そういう資料が出されない理由があるようでしたらお教え下さい。そうでないと、バイアスのかかった偏りのある資料と考える人も多く、また議論が上滑りに終わる可能性を危ぐしています。核燃料サイクルの安全性のときのように。そしてキツイ言い方かもしれませんが、客観的な議論がされていない長期計画は、国民にとって分かり易く信頼性のあるものにはならないのではないでしょうか。

また、安全の確保に関する中間とりまとめ案についてですが、前から原子力長期計画はあまり具体性と具体的実効性が分からない文書だと思っていました。方針だから当たり前なのかもしれませんが、国民は原子力についてまとまった文書を目にする機会はそう多くは無く、むしろ原子力長期計画がバイブルと言われているように、これを見て具体的なことまで分かる方が良いと思います。例えば、原子力安全・保安院の人数とか原発立地地域ではどこにいるとか、どれくらいの頻度で何をしているとか、人材の質とか体制についてです。他の白書などと重複する可能性があったとしても、そういう仕組み等を長文の中に含めて書いている傾向がありますので、整理して表とかで表してはいかがでしょうか?方針だけでは、正直ピンとこないというか、他の文書で具体的なことを読まない限り、普通の市民には分かりにくいように思います。