長期計画のとりまとめに当たって

平成12年3月10日
原子燃料工業(株) 真野 温

1.本第六分科会は、長計策定全体の中で「新しい視点に立った国際展開」を担当し、具体的には「多様な政策手段を活用した、包括的・戦略的国際協力の在り方及び国際的な核不拡散の強化に向けた原子力平和利用の展開に関する事項」を検討することとなっている。
 しかしながら、長期計画は我が国の国内計画であり、原子力に関する国際関係を単に列挙してもあまり意味がなく、むしろ長期計画遂行のために何が必要か、何が問題となっているのかに焦点をあて、国際協力あるいは核不拡散の観点から議論し、そのための施策を具体的に記述すべきではないか。

2.現在の原子力界は国際化が進んでおり、特に我が国は欧米との相互依存性が過去にないほど高まっており、原子力関係物資の国際移動も増大傾向にあり、我が国の原子力開発には国際的制約あるいは諸外国の動向を十分考慮した国際協力が求められていると思われる。

3.例えば、以下のように分類して、メリハリをつけた検討も一案か。
@(A分類)我が国が今後も原子力開発を進めるためにどうしても必要不可欠な事項で、長計の核となるもの
A(B分類)我が国の原子力開発の推進のため、望ましい事項
B(C分類)原子力開発の推進に関連して、我が国以外からの要請への対応等

4.私なりに上記分類に応じて検討項目を抜き出してみると、以下の通り。
(A分類)
○使用済燃料、MOX燃料等の国際輸送問題、その他
○非核兵器国である我が国の核燃料サイクル政策(再処理、Puサーマル等)の国際的容認問題
○原子力関係国際的機関、団体との連携の強化、支援(核不拡散、安全対策)
○エコロジー運動に対する評価とそれに対する対応策

(B分類)
○欧米の原子力との交流―――発電、サイクル、放射線利用等の各分野
○今後の原子力開発国(発展途上国)との交流
○解体核の処理促進への協力

(C分類)
○原子力機器、原子力技術の輸出問題
○発展途上国の原子力開発の評価
○ODA、OOFを含めた我が国の経済協力とのリンク
○医療協力、放射線利用協力

以上