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○世界における原子力の状況 ○核兵器の不拡散に関する条約(NPT)の概要 ○包括的核実験禁止条約(CTBT)の概要について ○兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)(通称:カットオフ条約)の概要 ○保障措置について ○核物質防護の現状について ○国際プルトニウム指針について ○BN600を用いた露国余剰兵器Pu処分の提案 ○原子力安全規制に係わる国際協力について ○アジア原子力協力フォーラムの概要 ○原子力科学技術に関する研究開発及び訓練のための地域協力協定(RCA)の概要 ○アジア諸国・地域の原子力関連条約の受け入れ状況等 ○国際熱核融合実験炉(International Thermonuclear Experimental Reactor,ITER)計画について ○旧ソ連、中・東欧諸国の原子力発電所の数(運転中のもの) ○ISTC(国際科学技術センター)について ○国際原子力機関(IAEA)の概要とその職員構成について ○経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)の概要について
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| 世界における原子力の状況 |
| 運転基数 | 設備容量 (万kW) | 総発電電力量に占める 原子力発電の割合(%) | |
| 米 国 | 103基 | 10,064 | 19.54 |
| 仏 国 | 55基 | 5,989 | 75 |
| 日 本 | 52基 | 4,508 | 36 |
| 英 国 | 35基 | 1,417 | 28.87 |
| ロシア | 29基 | 2,156 | 14.41 |
| スウェーデン | 11基 | 982 | 46.8 |
| ドイツ | 19基 | 2,221 | 31.21 |
| 世界(31ヶ国) | 425基 | 35,943 | − |
| 出典: | 基数、設備容量は(社)日本原子力産業会議、「世界の原子力発電開発の動向」 H12年4月5日プレスリリースによる。 原子力発電割合は:IAEA Press Release 2000/09(6, March 2000)よる。 |
○各国の動向
・米国
3.主な内容
| 第1条 | (核兵器国の義務)核兵器国※が非核兵器国に対し核兵器・核爆発装置を移譲することを禁止する。 |
| 第2条 | (非核兵器国の義務)非核兵器国がいかなる者からも核兵器・核爆発装置を受領せず、また製造・取得しない。 |
| 第3条 | (IAEAの保障措置)締約国である非核兵器国が核物質を核兵器の製造等に使用しないことを検証するため、全ての平和的な原子力活動にIAEAの保障措置を受ける。 |
| 第4条 | (原子力の平和利用)締約国は原子力平和利用の利益を享受する。第6条(核軍縮)締約国は軍縮交渉を進める。 |
| 第8条 | (運用検討会議)条約の運用を検討するため5年毎に運用検討会議を開催する。 |
| 第10条 | (脱退)各締約国は、この条約の対象である事項に関連する異常な事態が自国の至高の利益を危うくしていると認める場合には、その主権を行使してこの条約から脱退する権利を有する。 (期限)NPTの発効25年後に、その後無期限に延長するか期限(単数又は複数)付きで延長するかを決定する。 |
| ※核兵器国 | :第9条には、67年1月1日前に核兵器その他の核爆発装置を製造しかつ爆発させた国(米、露、英、仏、中)と定義されている。 |
| (1)期 間: | 2000年4月24日〜5月19日 |
| (2)場 所: | ニューヨーク(国連本部) |
| (3)結 果: | 核軍縮・核不拡散分野における将来に向けた以下の前向きな措置を含んだ報告書をコンセンサスによって採択。 ・CTBT早期発効及びCTBT発効までの核実験モラトリアム ・カットオフ条約の即時交渉開始及び5年以内の妥結を含む作業計画に合意することの奨励 ・核廃絶を「究極的」目標としてではなく、「明確な約束」とすること |
| @ | 核爆発装置の研究・製造・使用のための高濃縮ウラン及びプルトニウムの生産禁止 |
| A | 右目的のための高濃縮ウラン及びプルトニウム生産に対する他国による援助の禁止 |
| B | 条約遵守を検証する措置(おそらくはIAEA保障措置)の受入れ等。NPT締約国である非核兵器国については、既にIAEAの包括的保障措置を受け入れているので、カットオフ条約によって新たな義務は生じないが、核兵器国及びNPT非締約国については、検証措置を新たに受け入れる義務が生じる。 |


| 第1部(現行の保障措置協定で実施可能な措置) |
| 第2部(IAEAに新たな権限追加が必要な措置→追加議定書) |
(1)国際的枠組み
| @ | 平成4年4月、科学技術庁原子力安全局長名で、輸送日時、経路等、輸送に係る詳細な情報は、不特定多数の者に公表することのないよう、情報の取扱いに慎重を期することを関係自治体及び事業者に対して要請。 |
| A | その後、原子力開発利用に関わる諸活動の透明性の向上の観点から、情報公開の範囲を拡大する可能性について慎重に検討を行った結果、 |

1.趣旨
| @ | 1994年2月以来、97年9月まで13回の会合が開催され、指針について合意に達した。 |
| A | 検討に参加した国は、米、露、英、仏、中、日、独、ベルギー、スイスの9ヶ国。他にIAEA、EUがオブザーバーとして参加。 |
| B | 1997年12月、9ヶ国が国際プルトニウム指針の採用を決定し、その旨をIAEAに報告。 |
| C | 1998年3月、本指針(INFCIRC/549)及び本指針に基づく各国のプルトニウム保有量・プルトニウム管理に関する政策についての通知書をIAEAが公表。 |
| @ | 各国が、核燃料サイクル等のプルトニウム利用計画を明らかにするとともに、各国の毎年末のプルトニウム保有量を共通の様式によって、施設区分(再処理施設、加工施設、原子炉施設等)ごとに公表する。 |
| A | 各国がプルトニウムの管理するうえでの安全確保、核不拡散等についての基本的な原則を示す。 |
4.2000年4月5日までに公表された各国のプルトニウム※保有量(1998年末現在)
| 未照射プルトニウム | 使用済燃料中のプルトニウム | |
| 米国 | 45.0 | 327 |
| ロシア1) | 32.0 | 71 |
| 英国 | 69.1 | 45.9 |
| フランス | 75.9 | 158.8 |
| 中国 | 0 | (報告対象外)* |
| 日本 | 5.0 | 64 |
| ドイツ | 6.6 | 37.4 |
| ベルギー | 3.8 | 16 |
| スイス | 0.05以下 | 6 |
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注)上記はそれぞれ自国内にある量。 1)1999年末現在 *中国は本指針採用にあたり、プルトニウム管理政策及び未照射 プルトニウム量についてのみ公表する旨表明。 ※核分裂性プルトニウム及び非核分裂性プルトニウムの同位体の合計 |



イ.国際条約等
ロ.IAEA(国際原子力機関)への対応
ハ.OECD/NEA(経済協力開発機構/原子力機関)への対応
ニ.放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)
ホ.原子力安全サミット(モスクワ)、原子力安全作業部会
ヘ.アジア原子力安全会議
ト.国際原子力規制者会議(INRA)
| 分 野 | 地 域 協 力 事 業 概 要 |
| 研究炉利用 | 中性子散乱研究、RI製造、研究炉の安全な運転と保守の3分野に関するワークショップを平成11年11月29〜12月1日に日本において開催。 |
| 放射線の 医学利用 | 子宮頸がんの放射線治療のための標準プロトコールのとりまとめと活用、子宮頸がん治療のための新手法等に関するセミナーを平成11年11月30日〜12月3日に中国において開催。 |
| 放射線の 農業利用 | 突然変異育種の効率的な推進のため、植物の品種改良の選抜手法に関するセミナーを、平成12年1月24〜28日にインドネシアにおいて開催。 |
| パブリック・ アクセプタンス | 第9回PAセミナーを平成11年10月19〜20日に日本において開催。ファックスを活用する情報交換ネットワーク(AsiaNNet)を継続するとともに、電子メール、インターネットホームページによる情報交換等、情報媒体の活用によるPAの推進を検討。 |
| 放 射 性 廃棄物管理 | 放射性廃棄物管理のため、規制面、技術面に関するセミナーを平成11年11月7〜13日にフィリピンにおいて開催。全ての参加者は、放射性廃棄物管理の地域協力として、情報交換のための体制整備等のトピックスについて検討。 |
| 人材養成 | 原子力開発利用に係わる人材養成の現状と課題、ニーズ等について発表・討論し、相互認識の促進と、人材養成手法に関するセミナーを平成11年11月25,26日に日本において開催。 |



| 国際熱核融合実験炉(International Thermonuclear Experimental Reactor,ITER)計画について |
| ● | 1985年米ソ首脳会談(レーガン-ゴルバチョフ)時の核融合開発推進の共同声明 |
| ● | 1988年〜1990年概念設計活動 |
| ● | 1992年7月〜1998年7月工学設計活動 日本、米国、EU、ロシアにより、世界3地域(日本:那珂町、米国:サンディエゴ、EU(独):ガルヒンク)を拠点に工学設計活動を実施。 |
| ● | 1998年7月から3年間(2001年7月まで)工学設計活動を延長。 米国撤退後は日本、EU及びロシアの3極により継続。 |
| ● | ITER共同実施協定に関する非公式政府間協議を2000年4月より開始。 |
| ● | 超伝導コイルの開発 発熱を従来の1/5に抑えた高性能超伝導線を開発し、日、米、EU、ロシアの4極で分担・製作してITER級の超伝導コイル(外径3.6m、高さ2.8m、重量100t)を完成し、ITERで必要とされる強い磁場(13テスラ)を実現。 |
| ● | 真空容器の製作技術の開発 断面の幅5m、高さ15mの真空容器の部分試作をし、高い精度(±5mm以下の精度で溶接、組立)で製作する技術を開発。 |
| ● | ブランケット(中性子を受け止め熱エネルギーに変換する機器)製作技術の開発 熱伝導に優れ強固な筐体(容器)を開発。 |
| ● | ダイバータ(プラズマからガスを排気する機器)製作技術の開発 最も熱負荷の高い原子炉の燃料棒の10倍以上の熱に耐えることを実証。 |
| ● | 遠隔保守用ロボットを開発 ブランケットなどの核融合炉内の重量物(約4t)を高い精度(20m先で±2mmの精度)で扱う遠隔操作機器を開発。 |



| @ | 旧ソ連諸国の大量破壊兵器(核兵器、化学兵器及び生物兵器)に関連する技術及び専門的知識の拡散を防止すること(科学技術協力を通ずる不拡散)。 |
| A | 右を通じ、CIS諸国の市場に基礎を置く経済への移行を強め、平和目的のための研究及び技術開発を支援すること。 |
2.経緯
| @ | 冷戦終結後、それまで旧ソ連下で大量破壊兵器の開発・製造及びミサイル運搬システムに従事していた科学者・技術者が、彼らの仕事が減少したことに伴い、北朝鮮、イラン、イラク、リビア等の国々へ流出する危険性が高まった。 |
| A | かかる背景を受けて、これらの科学者・技術者の上記の国々への流出を防ぎ、彼らに対し平和目的の研究プロジェクトを提供するべく、92年11月、米、EU、ロシアの4極は「国際科学技術センターを設立する協定」に署名を行った。 |
| B | 同協定への署名後、一定の準備期間を経て、94年3月、ISTCがモスクワにて発足した。 |
| C | 以後99年10月の第20回運営理事会までに総数835件、総額約2億2,800万ドルのプロジェクトの支援を決定、ISTC設立以来約24,000人の科学者・技術者が対象となってきている。 |
3.加盟国等
| @ | 現在の加盟国は以下の通り。 <支援を受ける側> ロシア、アルメニア、ベラルーシ、グルジア、カザフスタン、キルギスタン。 <支援側> 日、米、EU、韓国、ノルウェー |
| A | 各極の支援表明額の内訳は、以下の通り(99年11月現在)。 日本:約3,100万ドル、米:約9,000万ドル、EU:約8,700万ドル、その他約2,000万ドル。 |
4.組織
| @運営理事会 | ・任務:センターの方針及び手続規則の決定、プロジェクトの承認等。 ・日、米、EU、ロシアの4極がその原理事国。 |
| A事務局 | ・任務:プロジェクトの契約、実施、監査、プロポーザルの検討・配布等の一般事務、運営理事会の準備等。 ・事務局長、事務局次長、職員等約120名で構成。 |
| B科学諮問委員会 | (SAC:Sciecne Advisory Committee) ・任務:支援要請されているプロジェクトにつき、運営理事会に対し科学的助言を与えること等。 |
5.パートナー・プログラム
2.IAEAにおける地域別職員構成
1998年6月時点における総職員の42%を占める専門職・上級職員(928名)の構成は以下のとおり。(IAEAデータより)
| 極東 | 8.4%(うち、日本:2.9%*2) |
| 東南アジア及び太平洋 | 4.6% |
| 中東及び南アジア | 7.2% |
| アフリカ | 7.8% |
| 東欧 | 13.4% |
| 西欧 | 30.0%(うち、英:4.6%、独:4.3%、仏:2.5%) |
| 南米 | 8.4% |
| 北米 | 20.2% |
*12000年3月現在、この他にコストフリー職員16名が勤務
*2この中には、コストフリー職員は含まれていない。
*3IAEAホームページ・アドレス http://www.iaea.or.at
(1)沿革
1958年2月欧州経済協力機構(OEEC)欧州原子力機関(ENEA)設立
1965年2月日本準加盟
1972年4月日本正式加盟。名称をNEAに変更
本部所在地:イシレモリノ(仏:パリ郊外)
(3)加盟国27か国
オ−ストラリア、オ−ストリア、ベルギ−、カナダ、チェコ、デンマ−ク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、日本、韓国、ルクセンブルグ、メキシコ、オランダ、ノルウェ−、ポルトガル、スペイン、スウェ−デン、スイス、トルコ、イギリス、アメリカ合衆国。
(4)組織
機関の活動は、NEA運営委員会にて政策的な決定を行い、より詳細な内容は常設技術委員会及びその下部に設置されたワーキンググループ等により実施。
・NEA運営委員会:春及び秋の年2回開催。
・事務局:職員総数約72名(内邦人職員3名、割合は約4%)
・事務局長:ルイス・E・エチャバリ(スペイン出身)
(5)予算
・1999年通常予算(データバンク事業を含む):約75百万FF(約15億円)
・我が国の分担率は23.81%で米国に次いで2番目の拠出割合
(データバンク事業については分担率は25%で一位)
(6)主な業務
・各常設技術委員会を通じた情報交換及び政策に関する討議
・デ−タバンク事業への参加
・NEA傘下コンソーシアムによる共同作業