平成12年3月13日
計算科学技術について
日本原子力研究所
斎藤伸三
- 1. 計算科学技術の重要性
最近のコンピュータ及びネットワーク技術の急速な進歩に支えられ、科学技術の研究開発では、実験や理論と並んで、計算科学が第3の方法として基礎研究における新現象の探索はもとより、新技術の開発や設計などに活用されている。計算科学は、高額な実験の代替手段ともなり、また、知識の体系的蓄積にも役立てられ、原子力の先端的分野においても、その一層の浸透が求められる。2.計算科学技術の一層の活用に向けての提言
1) 原子力の先端的研究開発において、大型装置の設計や現象の理解、新現象の予測に資するため、計算科学技術を積極的に活用する。 2) 計算科学技術を用いることにより、研究開発の大幅な進展が予想される材料科学、環境科学、生命科学、プラズマ物理等の分野において、高精度の予測性能を目指した原理的な手法(例えば第1原理分子動力学)の開発を不断に進める。 3) このような開発により、研究開発の省力化、効率化に寄与するのみでなく、科学技術知識の体系的な蓄積・継承を図る。 ○ 上記の活動を先導し支援するため、既存の研究開発機関が有する計算センター等をネットワークで結合し、計算科学技術における相互乗り入れ可能な全国的な推進体制を整備する。
○ この推進体制のもとに、材料、環境、生命科学、プラズマ物理等の分野で、世界のトップを目指した手法開発等を戦略的に進める。


