第一分科会における検討の論点(案)

 

 

○文明論的視点
 原子力の位置付けや在り方を議論するに当たり、人類文明の歴史的展開を踏まえ、現代社会が何を求め、どのような方向に向かうのかなどについて議論する。
[キーワード]
○国民の信頼の確保
 国民から信頼される原子力を目指して、政策決定の在り方等について議論する。
[国民の不信感]
[政策決定の在り方]
[知識基盤の形成]
○安全と安心の確保
 安全を国民の安心につなげていくという観点から、リスクの本質を分析・評価するとともに、平常時及び緊急時において、国民に対してリスクをどのように表現し、伝達していくべきかについて議論する。
[社会学・心理学的観点]
[リスク管理の在り方]
[リスクの表現手法]
○原子力と立地地域との共生
 原子力施設の立地が地域の発展にどのように寄与し、立地地域が直面している課題にどう対応していくかについて議論する。
[国、自治体、事業者の関係の在り方]
[長期的な地域の発展に向けて]
以上


田中靖政委員コメント

(1)〔意志決定のあり方〕:
2行目「代議制民主主義と国民の意思表明(住民投票等)の関係」とありますが、「代議制民主主義」における《選挙》も「国民の意思表明」であることには変わりがありません。むしろ、「代議制民主主義」に対になる概念は「直接参加型民主主義」または「直接民主制」であろうと思います。

(2)〔知識基盤の形成〕:
@最近、「情報を公開し説明する責任」という意味で「アカウンタビリティー」(accountability)という言葉が頻繁に使われるようになっています。この意味で、「・国民に対する政府機関および事業者のアカウンタビリティー」という項があってよいように思います。
A衆知のように、Internetなど現在のコンピュータ・コミュニケーションは「双方向的なコミュニケーション」、別な言葉で言えば「対話型コミュニケーション」を可能にしています。従って、「・インターネット等、双方向的コミュニケーションのネットワーク化による国民との対話の推進」という項があってよいように思います。

(3)〔社会学・心理学的観点〕:
いわゆる『ラスムッセン報告』(Wash-1400)で多くの事象中最も「安全」と評価されたはずの《原子炉》が人びとに最も危険と受け取られているのは、計算によって構築された「確率論的リスク評価」と、人間が学習によって獲得する「リスク知覚」との本質的な差異のせいであると考えられます。従って、「・リスクと便益の比較」の前に、「・確率的なリスク評価と異なる心理的なリスク知覚」という項があった方が良いと思います。 以上。