「原子力のすべて」編集委員会 編
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巻頭言
なぜこの本を書くのか(担当:町)
第1章 原子力エネルギー(担当:井上)
1−1 核エネルギー
1−2 原子力発電のしくみと歴史
1−3 いろいろな原子炉
コラム:原子力利用とは
第2章 放射線の人間との関わり(担当:湯川)
2−1 宇宙、地球、生命の誕生と放射線環境
2−2 環境中の放射線と人体内の放射性元素
2−3 放射線の医学利用と医療被ばく
2−4 放射線障害
2−5 環境から生物が受けるストレスとしての放射線
2−6 ストレスへの適応応答
2−7 生活空間の拡大と放射線−宇宙、地下、職業被ばく
第3章 これからのエネルギーの確保と地球環境問題(担当:内山、山保)
3−1 エネルギー供給に求められる基本要件(内山)
3−2 エネルギー変換と動力機械(内山)
3−3 利用できるエネルギー資源の量(内山)
3−4 世界とアジア地域のエネルギー需給展望(内山)
3−5 日本のエネルギー需給展望(内山)
3−6 地球温暖化をどう防止するか(内山、山保)
3−7 省エネルギーの展望(山保)
3−8 新エネルギーの展望(山保)
3−9 3Eから見たエネルギー技術(山保)
参考資料
第4章 原子力資源をより有効に利用するために
第1節 核燃料サイクルの意義 (担当:早田)
4-1-1 ウラン資源の有効リサイクル利用が原子力の持続性に不可欠
4-1-2 日本の燃料の再処理工場の商業運転が近い
4-1-3 使用済燃料の有効利用は欧州の軽水炉等で行われている
第2節 ウラン資源にも限りがある−高速増殖炉の役割−(担当:宮崎)
4-2-1 はじめに―高速増殖炉の意義―
4-2-2 高速増殖炉(FBR)の原理―プルトニウムのリサイクル利用―
4-2-3 高速増殖炉の安全性とプラント構造
4-2-4 高速増殖炉の建設と「もんじゅ」ナトリウム洩れ事故
4-2-5 もんじゅ訴訟控訴審判決の問題点
4-2-6 FBR技術完成への道程と課題
コラム:なぜMOX燃料か
コラム:世界の高速増殖炉の動向
第3節 放射性廃棄物を安全に処分することはできるのか(担当:早田)
4-3-1 原子力発電所から発生する放射能の低い廃棄物の処理・処分
4-3-2 使用済燃料の再処理プロセスで発生する放射能の高い廃棄物の処理・処分
第5章 原子力発電とそれを支える原子力産業(担当:宅間)
5−1 原子力発電の歴史を振り返る
5−2 原子力発電プラントの一生
5−3 原子力発電所の安全を支える人々と仕組み
5−4 電力市場自由化と原子力発電
5−5 原子力発電所と地域社会
5−6 原子力発電の将来像
第6章 原子力発電の安全を確保する(担当:早田)
6−1 原子力発電の安全設計
6−2 国による安全審査
【最近の話題1】より整合性のある規制体系の検討
【最近の話題2】原子力事業者の技術的能力に関する検討
6−3 建設、工事、運転段階での安全確保のしくみ
【最近の話題3】シュラウドのひび割れと健全性評価
【最近の話題4】東京電力の不正とそれへの対応
6−4 安全文化
【最近の話題5】事故からの教訓
○軽水炉の安全に大きな教訓、スリーマイル島事故
○チェルノブイル事故は人災
○日本で最悪のジェー・シー・オー事故
○「もんじゅ」2次系ナトリウム漏洩事故
○動燃・東海再処理施設のアスファルト固化処理施設での火災と爆発
6−5 原子力発電技術と他の技術分野とのリスクの比較
6−6 新技術開発に伴うリスクをどう評価すべきか
6−7 原子力事故に対する防災対策
第7章 核兵器を拡散させない(担当:小山)
7−1 原子力利用は核兵器開発から
7−2 平和利用の始まり
7−3 原子力の平和利用と保障措置―核兵器への転用の防止―
7−4 核物質の不法使用は許さない
7−5 二度と核爆発実験はさせない―包括的核実験禁止条約―
第8章 暮らしに役立つ放射線利用(担当:町)
8−1 放射線の殺菌作用を利用して生活を感染症から守る
8−2 放射線品種改良で環境にやさしい農業
8−3 環境を汚さないで「害虫」をなくす放射線不妊虫法
8−4 安全な「食」へ放射線利用―日本でも食品照射を活用しよう―
8−5 手術しないで「がん」を直す―放射線治療法は進歩している―
8−6 ラジオアイソトープで病気を早期に正確に診断する
8−7 放射線で高度な高分子材料を創る―広く普及している工業プロセス―
8−8 放射線を利用して環境をきれいにする―電子線で酸性雨を防止する―
8−9 幅広いラジオアイソトープ(RI)の産業利用
8−10 考古学の研究に役立つアイソトープ
8−11 放射光で物質の本質を解き明かす
第9章 世界の原子力エネルギー利用はどう動いているか(担当:町)
9−1 急激に増える世界人口とエネルギー需要に対応する原子力の役割
9−2 途上国と先進国のエネルギー消費量のギャップ―貧困の撲滅のためにエネルギーが必要―
9−3 原子力発電所103基を有する米国のエネルギー政策―原子力発電ルネッサンスが来つつある―
9−4 ヨーロッパのエネルギー政策―脱原子力発電はすすむのか―
9―5 アジアの持続的発展と原子力エネルギー
9−6 アジア諸国で進展する放射線利用と日本の協力
9−7 国際原子力機関(IAEA)−1957年設立−の役割
第10章 「地上の太陽」を人類の手に(担当:井上)
10−1 核融合発電の原理
10−2 核融合発電の仕組み
10−3 核融合発電の長所と短所
10−4 核融合開発の進歩と実用化へのマイルストーン
10−5 大型プロジェクト「国際熱核融合実験炉(ITER)」への期待―重要な日本の役割―
資料編
1.原子力エネルギー
(1)原子とは何か
(2)核分裂とは何か
・核分裂で生まれるエネルギー
・核分裂で生まれる中性子
(3)核分裂性物質とはどのようなものか
・臨界と中性子実効増倍率
(4)核分裂連鎖反応とは何か
(5)半減期とは何か
・核分裂生成物・アクチノイドの半減期
(6)原子力発電の原理(火力発電との違い)
2.放射線の人間との関わり
(1)放射能と放射線の違い
(2)放射線とはどのようなものか
(3)日常生活における放射線
(4)放射線業務従事者の受けている放射線量
(5)新しい環境での放射線(高空1〜2万メートル)
3.これからのエネルギーの確保と地球環境問題
(1)世界のエネルギー事情
・主要国の一次エネルギー構成
・主要国の電力情勢と一人当たりの消費電力量
・主要国のエネルギー輸入依存度
・世界のエネルギー資源確認埋蔵量(可採年数)の現状
(2)日本のエネルギー事情
・日本の一次エネルギー供給実績
・エネルギーの使われ方
・一次エネルギー供給構成の推移と石油の占める割合
・一次エネルギーに占める電気エネルギーの比率
・長期エネルギー需給見通しと原子力などの位置付け
・電源別発電電力量の実績及び見通し
・原油輸入の相手国別比率、中東依存度
・原油輸入価格の推移
・電力供給計画
・一年間の電力の使われ方の推移
・電力需要の推移
・一世帯当たりの電力消費量の推移
・エネルギー源の種類
(3)地球温暖化をどう防止するか
・従来の環境問題と温暖化問題
・大気中の二酸化炭素濃度の変化
・平均気温の変化
・温暖化影響ポテンシャル
・温室効果ガスの温暖化への寄与度
・気候モデルの不確実性について
・温暖化による異常気象
・温暖化による自然・社会システムへの影響
・地球温暖化問題に対する取り組み
・地球温暖化問題の概要
・世界のCO2排出量
・CO2排出に関係する要因
・東京電力の原子力発電所の運転停止に伴う代替措置としての火力発電の稼働による二酸化炭素排出量は原子力発電の稼働している場合と比べて増加するのか
(4)新エネルギー
・新エネルギーの評価
・我が国における新エネルギーの現状
・太陽光発電・風力発電設備の国別導入実績
・燃料電池がクリーンなエネルギーとして期待されているが、環境負荷の点で問題はないのか
4.原子力資源をより有効に利用するために
(1)原子力発電所で発電に使用する核燃料
・核燃料サイクルのウランの流れ
・ウラン濃縮(遠心分離法)の仕組み
・ウラン燃料加工工程
・燃料集合体の概要
(2)使用済燃料
・使用済燃料の現状
(3)再処理
・ウラン燃料の核分裂による変化
・再処理施設の概要
(4)プルサーマル
・プルサーマルに使用されるMOX燃料とはどのようなものか
・MOX燃料の我が国での使用実績はあるのか
(5)高速増殖炉
・高速増殖炉と軽水炉との違いは何か
・高速増殖炉を開発する意義
・高速増殖炉ではなぜナトリウムを使用するのか
・「もんじゅ」の訴訟の概要
(6)放射性廃棄物
・放射性廃棄物とはどのようなものか
・実用発電用原子炉施設における放射性廃棄物の管理状況
・高レベル放射性廃棄物、低レベル放射性廃棄物の発生量・管理量・処分量
・原子力発電所の廃棄物処理方法
・放射性廃棄物の処理・処分の基本的考え方
・高レベル放射性廃棄物処分の取組み体制
・高レベル放射性廃棄物に含まれる放射性核種の分離変換技術
(7)その他
・青森県六ヶ所村の核燃料サイクル施設の概要
5.原子力発電とそれを支える原子力産業
(1)原子力発電所(軽水炉)
・原子力発電の燃料の供給安定性
・原子力発電の経済性
・主要国の電源別発電電力量の構成比
・原子炉はどのように改良されているのか―改良型沸騰水型炉(ABWR)の仕組み―
・原子力発電所のトラブル件数の推移
・主要国の原子力発電所停止頻度
・主要国の原子力発電所設備利用率推移
・原子力発電所は将来どうするのか(廃止措置の概要)
(2)原子力と立地地域
・電源三法交付金制度の概要
・原子力発電所の環境放射線モニタリング
・原子力発電所からの温排水の環境への影響
(3)原子力産業の動向
・原子力関係の指標(民間企業の従業者数、鉱工業の売上高、電気事業の支出高等)
6.原子力発電の安全を確保する
(1)原子力発電所の安全確保
・原子力発電所はどのようにして安全確保を図っているのか
・原子力発電所で使用されている材料はどのようなものか
・原子力発電所と他のプラントとの温度・圧力の比較(例)
・非常用炉心冷却装置(ECCS)とはどのようなものか
・原子力発電所は古いものは既に30年以上運転しているが、古くなっても大丈夫なのか、安全確保のために具体的にどのような措置がとられているのか
・原子力発電所の地震対策
・原子力発電所における放射線や放射性物質の管理
・安全運転のための措置
・万が一トラブルが生じた場合には事業者・行政庁はどのような対応をとるのか(防災を除く)
・国際的な原子力安全への取組み
−原子力の安全に関する条約
−使用済燃料及び放射性廃棄物の管理の安全に関する条約
−原子力事故の早期通報に関する条約
−原子力事故又は放射線緊急事態の場合における援助に関する条約
(2)原子力防災
・原子力防災対策について
・原子力防災の具体的な対応策はどのようなものか
−原子力緊急時の防災体制
−原子力防災の体系
−原子力防災対策実施指針
(3)過去の原子力トラブル事例
・スリーマイルアイランド原子力発電所事故の概要
・チェルノブイル原子力発電所の事故の概要
・美浜発電所2号機(関西電力)事故の概要
・高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏えい事故の概要
・東海再処理施設アスファルト固化処理施設火災・爆発事故の概要
・日本原子力発電敦賀発電所2号機における一次冷却材漏れの概要
・JCOウラン加工施設の臨界事故の概要
・BNFLのMOX燃料データねつ造の概要
・浜岡原子力発電所1号機(中部電力)配管破断事故の概要
・東京電力原子力発電所の不正記録問題等
・福島第一原子力発電所1号機(東京電力)格納容器漏えい率検査の不正
・美浜発電所3号機(関西電力)二次系配管破損事故の概要
(4)原子力施設等に対する国による安全規制
・安全審査体制
・原子力事業の区分と国の所管(原子炉等規制法)
・原子力発電所の許認可手順
−平成15年10月からの原子力安全規制の概要
−原子力発電所の運転段階の品質保証に係る規制体系
・放射性同位元素等の許認可
7.核兵器を拡散させない
マンハッタン計画
広島型原爆と長崎型原爆の違い
兵器級核物質と原子炉級核物質(ウラン及びプルトニウム)スーパー・グレード、核兵器級、原子炉級(ガス炉、重水炉)、軽水炉級
核兵器不拡散条約(NPT条約)とIAEA憲章
保障措置協定と追加議定書
核物質防護条約(INFCIRC/274)、IAEA核物質防護ガイドライン(INFCIRC/225/Rev.4)
ロンドンガイドライン(INFCIRC/254)
包括的核実験禁止条約(CTBT)
8.暮らしに役立つ放射線利用
各国における食品照射の許可品目
世界の放射線照射による治療施設数及び装置台数
日本の放射線利用施設数
日本のコバルト60(Co-60)照射施設数とCo-60キューリー数
日本の電子加速器照射施設数と容量、用途
日本での放射線品種改良で実用化されている品種
9.世界の原子力エネルギー利用はどう動いているか
(1)主要国の原子力利用の動向
・エネルギー消費の国別(先進国と途上国)推移と見通し
・世界の原子力発電所の設備容量の推移
(2)原子力に関する国際機関・団体
・IAEA(国際原子力機関)
・OECD/NEA(経済協力開発機構/原子力機関)
・OECD/IEA(経済協力開発機構/国際エネルギー機関)
・WANO(世界原子力発電事業者協会)
・GIF(第4世代原子炉国際フォーラム)
10.「地上の太陽」を人類の手に
現在開発中の主な核融合装置の方式
国内における核融合研究開発の状況
各国における核融合研究開発の状況
核融合炉から出る放射性廃棄物とその処分
11.その他
(1)行政の概要
・原子力行政体制
・原子力委員会、原子力安全委員会、放射線審議会、総合資源エネルギー調査会の概要
・原子力の研究、開発及び利用に関する長期計画とはどのようなものか
・原子力損害賠償制度
(2)原子力に関する理解増進
・原子力教育の現状
(3)原子力に関する市民参加
・市民参加懇談会の取組
原子力関係用語集
<「原子力のすべて」編集委員会委員プロフィール>
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